こんにちは!探究.com編集部です。本日はスタッフ個々人の目標達成に寄り添う際に活用できるフレームワーク「GORWモデル」について投稿しています。
このGROWモデルは、自身の目標達成はもちろん、コーチングの場面でも活用される代表的な手法の一つです。スタッフのモチベーションを高めたいと考えている人、スタッフと共に行動計画を立てる機会を持ちたいと考えている方はぜひチェックしてみてください。
GROWモデルについて
GROWモデルとは?
GROWモデルとは、目標の設定(Goal)、現状の把握(Reality)と資源の発見(Resource)、選択肢の創出(Options)、意欲の確認(Will)で構成される、目標達成について考えるためのフレームワークです。
まずは目指したいゴールを設定し、現状とのギャップ(ゴールまでの距離)を可視化。そして今自分の持っている資源、選択肢を整理したうえで、どのようにゴールを目指すかを設計するという流れです。以下、もう少しGROWの各ステップを補足しながら見ていきます。
GROWモデルの活用流れ
GOAL:ゴールを考える
まずはゴールを設定します。問題解決の場面や業務上の目標設定の場面において、どのような姿を目指したいのか、状態目標や数値目標を書き出していきます。自分事となる目標を可視化しながら設定していくことがポイントです。
目標設定の質を高めたい場合は、SMARTの法則を適用し、設定した目標をチェックしてみるのもよいでしょう。
オススメ記事:目標設定のフレームワークSMART
Reality:現状の把握
目指すゴールに対して現在の状況を整理し、ゴールとのギャップを確認します。理想と現状とのギャップを確認する際には、「As is / To be」の考え方も参考にしてみてください。
オススメ記事:あるべき姿と現状から必要なアクションを導き出して整理する
Resource:資源の発見
目標の達成に向けたプロセスの中で活用できる、自分が保有している資源を整理します。なお、資源とは持っている資金や能力(スキル)、時間、労働力、知識、繋がりなどを意味し、ここでは幅広い範囲で役立ちそうなものを一度書き出すと良いでしょう。
Options:選択肢の創出
ゴールに到達するための選択肢(方法)を思いつくだけ書き出します。書き出す段階では実現可能性や費用対効果などは気にせず制限なく書き出して構いません。
Will:意思の確定
書き出した選択肢の一つ一つについて実行するか否か、やる気が持てるかどうかなどを確認しながら、実行する順番や期日を設定します。最終ゴールに至るまでの中間目標の設定や、失敗した時のリカバリー策まで考えられるとなおよいでしょう。
フレームのテンプレート
今回ピックアップしたGROWモデルについて、言語化して共有するためのシートのテンプレートを掲載しています。スタッフとの個別面談で使用するなど、目的に応じて編集し、ご活用ください。
ちなみに上図は、GROWモデルに沿ってデザイナーのスタッフと共にキャリアを考えるという場面の想定で作成した、ヒアリングシートの例となります。よければ参考にしてみてください。
テンプレート:GROWモデル(PPT)
おわりに
以上、目標達成に寄り添いスタッフのモチベーションを高めるGROWモデルについてでした。冒頭でも述べたように、コーチングの場面やヒアリングの場面で活用できるほか、自分自身の目標達成について考える場合にも活用することができます。
目標の設定や選択肢の検討の際、思考や情報を整理したいと感じた時に活用してみてください。
それでは本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。こちらの記事も合わせてチェックしてみてください♪
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