こんにちは!探究.com編集部です。今回はビジネスフレームワーク図鑑の活用コラムとして、「問いづくり」について投稿してみたいと思います。
アイデアを発想するために「何を見るのか」という内容のトピックとなっています。書籍を購入いただいた方はもちろん、アイデア発想や思考の深掘りにトライされている方はぜひチェックしてみてください。
アイデア発想を行うための問いをつくる
問いをつくることは視点をつくること
アイデア発想をはじめ問題解決を加速させるためのフレームワークは多数存在しますが、フレームワークから得られる価値とは何でしょうか。
様々な価値を受け取ることができ、もちろんそれを一言で収束させることはできませんが、私は大きな価値として「視点の獲得」があると思っています。
テーマについての何を考えるのかを考えてからアイデアを考える
視点とはつまり、物事のどこを見るのか?ということです。アイデア発想を行う際、ぼんやりと発想に入るのではなく、何を考えるのかを考えてから、アイデアを考えるということですね。
そして、どこを見るか?について今回着目しているのが「変数」です。何が変数となる得るのか?を考え、その変数の動き方を考えることによって、アイデア発想のヒントを得るというものです。
例えば上記のように、既存のアイデアの「尺度」に注目し、「縮小して考えてみたらどうか?」「拡大して考えてみたらどうか?」という問いを立ててアイデアを発想するというイメージです。
こうしたアイデア発想のための視点を獲得するためのシートを以下で紹介しています。
問いづくりシートの活用方法
テーマを設定する
まずはじめにアイデア発想を行うテーマを決めます。商品アイデアやサービスアイデア、事業アイデアなど。この段階である程度のベースとなるアイデアを考えておくとより効果的に活用することができます。
変数を設定する
アイデア発想に活用する変数を設定します。変数とは値や条件、仕様を変えることのできる要素のことです。例えばサイズ、スピード、エリアなど。
上記の様な変数の例をテンプレートデータの中でリストアップしています。
変数から問いを考える
設定した変数をもとに問いを考えます。例えば「尺度」という変数を設定したとすると、「縮小してみると?」「拡大してみると?」といった問いを考えることができます。
<POINT>
今回のテンプレートを活用する上で問いを考えるときのポイントは、対比的な問いを考えることです。変数を点ではなく線で捉えることで、より広範囲の思考を促すためです。例えば「大きくする」と考えるだけでなく「小さくする」ということも考えた上で大きくすることを考えることで、大きくすることのメリット・デメリット、そもそもの意味などを考えることができます。
アイデアを発想する
変数と問いを見ながら、アイデアを考えます。まずは思いつくことを羅列する形でメモレベルで書き出していき、これは!と思うアイデアを深掘りして行くと良いでしょう。
使用イメージ
個人・チーム問わず活用していただくことができます。下記の様に複数の変数を一度並べてみて、気になった変数をピックアップした上で、アイデアを発想するのがオススメです。
シートのテンプレート
今回紹介したフォーマットのテンプレートについて、パワーポイントで作成したデータを掲載しています。必要に応じて編集し、ご活用ください。
テンプレート:問いづくりシート
おわりに
以上、アイデア発想で使える問いづくりシート配信!ビジネスフレームワーク図鑑活用コラム【番外編】についてでした。実際にご使用いただき、使い勝手やご要望などのフィードバックをいただけましたら幸いです。
ビジネスフレームワーク図鑑
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