SNS時代の消費者行動モデル型フレームワークSIPS【マーケティング】

こんにちは!探究.com編集部です。今回はユーザーの行動モデルを分割して考えることでマーケティング施策を考えるフレームワーク「SIPS」について投稿しています。

マーケティング担当や広報PR担当の方で聞いたことがないという方はぜひチェックしてみてください。

SIPSについて

SIPSとは?

SIPSとは、電通モダン・コミュニケーション・ラボが提唱したフレームワークで、SNS時代の消費者行動モデルを考える際に活用される手法の一つです。

同じく電通が提唱しているAISASという消費者行動モデルがありますが、このモデルに取って代わるものではなく、あくまでも消費者のSNSを通じた消費行動部分に着目したモデルとなります。

具体的には、共感する(Sympathize)→確認する(Identify)→参加する(Participate)→共有&拡散する(Share&Spread)という4つのプロセスを経るとし、そららの各プロセスに合わせた施策を設計します。

SIPS
Sympathize:共感する
Identify:確認する
Participate:参加する
Share&Spread:共有&拡散する

SIPSに沿って施策を考える

Sympathize:共感する

まずSIPSで最初に考えるのはどうすればユーザーからの「共感」を得られるかどうか?についてです。ただ単に商品やサービスをマス広告で打ち出してもユーザーは興味を持ってくれません。

その商品サービスがどのように社会的な価値を持っているのか、あるいは注目を浴びているのか、そしてそれをどのような信頼に値する人物が発しているのか、といった要素を考えながら、SNSを駆使したコミュニケーション施策を設計します。

Identify:確認する

オンライン上に情報が溢れ、それらの情報にアクセスできるようになった今、ユーザーは商品サービスに関する評判や事実を様々な情報源から収集し、本当に価値があるのかを自身で確認します。

共感を得た次のステップとして、客観的な信頼性を共有できる情報や実績、事実を分かりやすく設計しておくことが重要です。

Participate:参加する

SNSを活用したコミュニケーションにおいては、価値があると認識した商品サービスの販売活動そのものにユーザーが参加します。例えばリツイートやいいね!コメントなど、近年では次の商品アイデアの発想をユーザーが行うという場面も見られますね。

ユーザーがそうした活動の中に入ってくることができる余白や制度、コミュニティを設計することが、SNS時代のマーケティング活動において重要と言えるでしょう。

Share&Spread:共有&拡散する

そして最後に、ユーザーは自身が参加した活動、あるいは実際に利用した商品サービスについて共有し、拡散しようとします。シェアしやすいコンテンツやその導線の設計を行うことが重要でしょう。

フレームのテンプレート

今回ピックアップした「SIPS」について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載しています。

SIPSの各段階毎に実施する施策の内容を書き出すシートのイメージで使用していただければと思っています。必要に応じて編集し、ご活用ください。

テンプレート:SIPS

おわりに

以上、SNS時代の消費者行動モデル型フレームワークSIPS【マーケティング】についてでした。マーケティング施策を設計する際、意識してみてはいかがでしょうか。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてチェックしてみてください。

人気記事:マーケティングに活用できる変容プロセス系のビジネスフレームワーク

人気記事:マーケティングの4Pと合わせて知っておきたい4A

参考文献:電通「SIPS」来るべきソーシャルメディア時代の新しい生活者消費行動モデル概念(http://www.dentsu.co.jp/sips/index.html)

TOP