二項対立型のフレームワークを使って問題を分類するコントロール可能/不可能

こんにちは!探究.com編集部です。今回は解決していくべき問題を議論する際に活用できるフレームワーク「コントロール可能/不可能」について投稿しています。

自分たちで解決できる問題なのか否かというフィルターで問題を振り分け、今すべきことを明らかにしていく手法です。「今それ言ったってどうしようもないよね?」という発言がミーティングで飛び交うような場合で活用できます。問題解決の現場に関わる方はぜひ、チェックしてみてください。

コントロール可能/不可能について

コントロール可能/不可能とは?

二項対立型のフレームワークを使って問題を分類するコントロール可能/不可能

コントロール可能/不可能とは、存在する問題の中で、自分たちでどうにか努力することで解決できる問題と、自分たちの力ではどうにもできない要因がある問題とを切り分けて考えるためのフレームワークです。

コントロールが不可能な問題の要因

コントロール不可能というのは、社会的な大きな動きによって支配されてしまう要因が絡んでいたり、業界のルールや取引先など、他者の意思決定に高い割合で依存してしまうものです。

コントロールが可能な問題の要因

一方、内部的な要因や自分自身の行動や思考が原因となって発生している問題については、コントロールが効きやすく、解決できる可能性が高いものとなります。

コントロール不可能な問題は無視して良いという訳ではありませんが、どう頑張っても変えられないものを議論していては、どれだけ時間があっても足りません。まず自分たちのコントロールが効く問題を分類することで、その後の時間を有効に活用することができます。

コントロール可能/不可能の活用手順

問題を書き出す

思い浮かぶ問題や普段感じている困ったことを書き出して行きます。複数人で行う場合は、まずそれぞれのメンバーが付箋一枚につき一つの問題を書き出していくと良いでしょう。

問題を分類する

二項対立型のフレームワークを使って問題を分類するコントロール可能/不可能

サンプルのようなフレームやホワイトボードに枠を用意します。そこに、①で書き出した問題について、コントロール可能か不可能かを考えながら分類して行きます。この段階ではまず、個人個人が感じる可能か不可能かの判断で分類して構いません。

問題について振り分け・深掘りを行う

分類できたら、全体像を眺めながら問題について対話しながら深掘りして行きます。可能・不可能に分類している内容は正しいかどうか、可能に分類した問題の中でも特に気になる問題はどれか、解決するにはどうすれば良いのかなどについてアイデアを出してみます。

また、コントロール不可能に分類したものの、考え方によって自分たちの努力によって打開できそうな発想ができないか?についても考えてみると良いですね。発想や認識の限界を超えるような議論が生まれると、とても意義がありますね。

こうした切り口で対話することで、問題に対する多面的な理解を深めます。

フレームのテンプレート

今回ピックアップしたフレームワーク「コントロール可能/不可能」について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載しています。必要に応じてダウンロードし、ご活用ください。

テンプレート:コントロール可能/不可能

おわりに

以上、二項対立型のフレームワークを使って問題を分類するコントロール可能/不可能についてでした。問題が多すぎる場合の初期フィルターとしての活用、また、冒頭でも述べたように「まず自分たちでできることを探したい」という場合のフィルタリングなどにご活用ください。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。問題の捉え方や分類について、下記の記事も合わせてチェックしてみてください。

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