二項対立型のフレームワークを活用して思考の幅をつくる

こんにちは!探究.com編集部です。今回はフレームワークの中でも「二項対立型」のフレームワークについてピックアップしています。

物事を比較する際に「メリット」と「デメリット」を考えることで、物事を正確に把握するというのは、私たちが日常的に行う思考のプロセスですよね。このように相反する要素を考える手法について、今回は触れていきたいと思います。

二項対立型のフレームワークについて

二項対立型のフレームワークとは?

二項対立型のフレームワークとは、相反する要素を可視化して整理するためのフレームワークです。対象への多面的な理解、認知的な偏りの可視化などを行うことができ、問題発見、アイデア発想、意思決定など様々なシーンで活躍します。

物事には通常、良い面と悪い面が存在します。良い面、もしくは悪い面だけを見て行う意思決定には偏りが生じます。また、物事を考える際に「もっとも良い面」「もっとも悪い面」の両端(最大値と最小値)をおさえて考えるのとそうでないのとでは、資源を投下する場合のリターンとコストを正確に検討することができません。

この「物事の両側面を捉える」「両端をおさえる」という2つの役割を担ってくれるのが、二項対立型のフレームワークという訳ですね。

例えば上図は、プロコン表といって、アイデアなどに対する「賛成意見(プロス)」と「反対意見(コンス)」を比較する手法です。こうして賛成意見と反対意見を集め、比較して考えることで、アイデアの妥当性、実現性、効果性などを検討します。

このような二項対立型のフレームワークは、意識している・していないに関わらず、日常のビジネスシーンの中で多数活用されています。以下にもう少し、二項対立型のフレームワークの要素となる例を挙げてみます。

二項対立型のフレームワークの例

メリット・デメリット

物事のメリット(良い面)とデメリット(悪い面)の要素を検討します。これはビジネスシーンのみならず、私生活でも良く利用する考え方ですね。

コントロール可能・不可能

自身にコントロール可能な要素とそうでない要素を整理し、問題解決の意思決定を促進します。今、何を議論すべきか?を共有するために、ファシリテーターとしては知っておきたい要素。

ウォント・コミットメント

自分が求めていること(ウォント)と自分が貢献できること(ウォント)の2つを考えます。メンバー同士の協力関係を築く際に効果を発揮します。

フレームのテンプレート

二項対立型のフレームワークを活用して思考の幅をつくる

などなど、そのほかにも二項対立型のフレームワークは多数存在しますが、今回は割愛します。二項対立型のフレームワークを活用する場合に利用できる、パワーポイントのテンプレートを掲載します。必要に応じてダウンロードし、ご活用ください。

テンプレート:二項対立型のフレーム

二項対立型のフレームワークを活用する際に意識しておきたいこと

二項対立型のフレームワークを用いる場合に、意識しておきたいのは「単純にどちらか片方の項に分類できないものもある」ということを認識しておくことです。

メリット・デメリットは状況や目的、人、場合、によって変わってくるでしょう。何を「良い」とするのか、また何を「悪い」とするのか、こうした前提や基準の定義・共有を行なっておくことが、本記事で紹介したフレームワークの活用を、より効果的にしてくれるでしょう。

おわりに

以上、二項対立型のフレームワークを活用して思考の幅をつくるについてでした。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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