こんにちは!本日はアイデア発想の際に活用できるフレームワークの一つ「属性列挙法」についての投稿です。
どうしても人は、物事を見るときに自分の見たい要素に重点を置いて見てしまいがちですが、この属性列挙法を使うことで、一つの物事やテーマについて、多面的に、抜け漏れなく考えることができるようになります。
アイデアを生み出したいと考えている人、アイデア発想会議のファシリテーターを担当される方なんかは、ぜひ一度チェックしてみてください。
属性列挙法について
属性列挙法とは?
属性列挙法とは、向き合う(アイデア発想や議論する)テーマに対して、その物事が有する特徴や性質などの「属性」に分解して考える手法のことです。
商品開発や改善アイデア出し、コンセプトメイクなど、企画立案の現場でも活用されている手法で、属性列挙法を用いることで、偏りなく多面的にテーマに対して思考することができるという魅力があります。
代表的な分類区分
属性についてはテーマを考察する上で様々な要素を抽出することも可能ですが、多すぎると発散することに時間を使いすぎて結論に行き着かないという問題もあります。そのため、目的や状況に応じて適度な属性の量をコントロールする必要があります。
その一例として属性列挙法で良く用いられるのが、上野陽一氏が提唱した「名詞的属性」「形容詞的属性」「動詞的属性」の3分類による属性列挙法です。
【名詞的属性】
材料や製法、パーツ、組み合わせ(全体と部分の構造)など
【形容詞的属性】
性質や色、形、デザインなど
【動詞的属性】
機能や働き、性能、メカニズムなど
属性列挙法の活用感覚を掴みたいという方は、まず上記の属性に絞って、アイデアを出してみることをオススメします。
フレームワーク化してみる
そこで、一つのテーマに対して名詞的特性、形容詞的特性、動詞的特性によって分解し、アイデアを書き出していくフレームワークのシートを作成してみました。
まずは上部にテーマを書き出し、下の枠にそれぞれの特性を分解して見たとき、改善、改良、削減、増強などできるアイデアを書き出していくという仕様ですね。
テンプレートのダウンロード
今回ピックアップしたアイデア発想フレームワーク「属性列挙法」について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載させていただきます。目的に応じて編集し、ご活用ください。
テンプレート:属性列挙法
おわりに
以上、【アイデア発想】テーマを属性ごとに分解して考える属性列挙法についてでした。アイデア発想はフレームワークとの相性も良く、今後もコンテンツを追加していきたいと思っております。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてお読みください♪
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参考書籍:アイデア発想フレームワーク (日経文庫ビジュアル)