こんにちは!探究.com編集部です。本日はアイデア発想に活用できる「形態分析法」についての投稿です。
対象とする物事について、変数を分解して考え、各要素を組み合わせながら新しいアイデアを想像していく技法です。アイデアが出てこなくて困っている、という方はぜひチェックしてみてください。
形態分析法について
形態分析法とは?
対象となるテーマや課題に対して、まずその対象を構成する変数を分解し、各変数毎に選択肢となる要素を出力、それらの選択肢の中から組み合わせを選んでアイデア化するという手法です。
上図は「新しい図書館」についてのアイデアを形態分析法を用いて考える際のイメージです。このように、形態分析法では3つの主要な変数(例の場合は雰囲気・場所・機能)を軸として、3次元の空間をイメージするのが一般的です。
形態分析法の活用手順例
形態分析法の活用手順の例を紹介させていただきます。上記の例では3次元の空間を表記しましたが、実際にフレームワークとして活用していく場合には、表形式でホワイトボードや模造紙に出力していくのがオススメです。その前提で、以下、簡易な例に沿って進んでいきます。
テーマの選定
まずはアイデア発想の対象となるテーマや課題について選定します。例えば「新しい図書館」「便利なペン」「人気の出るカフェ」など、自分たちが企画しようとしている内容を当てはめて考えます。
変数の設定
次に、分解して考える変数を設定します。例では「雰囲気」「場所」「機能」の3つを設定しています。必ずしも3つである必要はなく、4つ5つと設定しても構いません。
ただ、変数が多すぎると時間がかかり過ぎてしまったり、発散すぎてアイデア化するところまでたどり着かないということがありますので、最初は3つから5つほどで実施するのがオススメです。
要素の書き出し
次に、各変数の具体的な要素を書き出していきます。
組み合わせのピックアップとアイデア化
書き出した要素を選択肢として、組み合わせをピックアップしてアイデアの着想へと繋げていきます。
例えば例では「オープンな雰囲気」「商店街」「イベントの開催」をピックアップし、「商店街にあるオープンな雰囲気で、イベント開催を行なっている図書館ってどんな図書館だろう?」とアイデアを広げていきます。
ここではあまり深く考えず、ランダムに選択肢をピックアップし、制限を取っ払った上でアイデアへと繋げていくのが良いでしょう。また、アイデアをある程度まで具体的に考えるため、アイデアシートなども合わせて活用してみてください。
フレームのテンプレート
今回ピックアップさせていただいた形態分析法について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載しています。よければアイデア発想の場面でご活用ください。
テンプレート:形態分析法
おわりに
以上、【アイデア発想】要素を分解して新しい組み合わせを考える想像技法法「形態分析法」についてでした。
今回はアイデア発想の手法として紹介させていただきましたが、競合他社の商品やサービスを分析する際にも、形態分析法は活用できます。対象を分解して考えること・既存のアイデアを組み合わせること、この2つを意識して押さえておきたいですね。
それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。よければこちらのアイデア発想関連記事も合わせてチェックしてみてください♪
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