業務の繋がりを整理して最短のスケジュールを考える手法PERT図

こんにちは!探究.com編集部です。今回は業務のつながりと、その所要時間を可視化することで、スケジュールやフローを考える手法「PERT図」についての投稿です。

業務の流れを整理したいという方、スケジュール作成や工程管理を担当されている方などは、ぜひチェックしてみてください。

PERT図について

PERT図とは?

PERT(Program Evaluation and Review Technique)図とは、業務の流れや所要時間を図式化し、業務の計画を立てる手法です。

複数の業務が存在するプロジェクトでは、1 つが遅れることで全体が遅れてしまう場合があります。限られた時間の中で目標を達成するために、遅れが生じないような各業務の「最遅完了時刻」を把握し、どこに重点を置いて進捗管理するかを検討するために活用することができます。

業務の繋がりを整理して最短のスケジュールを考える手法PERT図

上図は、「チラシを作成する」業務部分のPERT図の作成例です。各工程を表現する「○」と、作業を表す「→」で構成されます。各工程の下には、「最早開始時刻」(業務に最も早く取りかかることのできるタイミング)と、「最遅完了時刻」(余裕を持って取りかかっても問題のない最も遅いタイミング)を整理しています。

以下、PERT図の作成手順について、段階的に補足して紹介します。

PERT図の活用方法

業務を書き出して可視化する

PERT図を作成する業務の範囲を設定し、その業務を遂行するために必要な細かい業務を書き出します。この段階で、それぞれの業務に必要となる所要時間を合わせて書き出しておくと後の作業をスムーズに進めることができます。

流れに沿って図式化する

業務の繋がりを整理して最短のスケジュールを考える手法PERT図

業務を流れに沿って整理し、各工程を矢印で結び、図式化していきます。矢印には、その業務にかかる所要時間をあわせて書いておきます。

時間要素を記入していく

業務の繋がりを整理して最短のスケジュールを考える手法PERT図

各業務に取りかかることのできるタイミングを書き出し、時間を計算します。最早開始時刻を考える際は、基本的に左から順番に足し算していきます。逆に、最遅完了時刻を設定する際は、右から順番に引き算で算出します。

クリティカルパスを確認する

業務の繋がりを整理して最短のスケジュールを考える手法PERT図

最早開始時刻と最遅完了時刻が同じものを結ぶ矢印を 「クリティカルパス」といいます。これは時間的な余裕のない業務であり、遅延することで全体のスケジュールに影響を及ぼす重要な業務です。

上図の例の場合、「2」の後に3つの業務が並行していますが、最も時間を必要とする中央の流れをクリティカルパスとします。

作成テンプレート素材

さて、今回ピックアップしたPERT図について、パワーポイントで作成したテンプレートのデータを掲載しています。必要に応じてダウンロードし、活用してみてください。

テンプレート:PERT図

おわりに

以上、業務の繋がりを整理して最短のスケジュールを考える手法PERT図についてでした。

全体からすると優先度の引くものの、目の前にある業務に時間を費やしてしまい、全体の達成率が目標に届かない。というケースはよくあるパターンかと思います。PERT図を活用し、何を優先すべきか、どのような順番で業務を進めていくべきか?を明確にし、作業を進めてみてはいかがでしょうか。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらの記事も参考にチェックしてみてください♪

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