こんにちは!探究.com編集部です。本日は管理職の育成について考える際、押さえておくと考えやすくなる「カッツ・モデル」についての投稿です。
リーダーや管理職の育成、チームの能力開発に課題を抱えているという方などはぜひ、チェックしてみてください。
カッツ・モデルについて
カッツ・モデルとは?
カッツ・モデルとは、ロバート・カッツ氏が提唱した役職に応じて必要とされる能力の割合を考えるフレームワークです。人材育成、組織開発の指針づくりや研修内容の設計の際に活用することができます。
具体的にはテクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキル、3つの能力が必要であるとされます。以下、それぞれの能力について見ておきましょう。
テクニカルスキル
テクニカルスキルとは業務遂行能力のことを示します。現場で実際に遂行する際に必要となる実践的な知識やスキルのことです。
ヒューマンスキル
ヒューマンスキルとは対人関係(構築)能力のことを示します。チームの関係性を高めるために適切な役割分担や調整を行ったり、メンバーを励まし、時に交渉を行うような能力が求められます。
トップマネジメント層からローワーマネジメント層、そして現場のスタッフまで全てのポジションに置いて求められるのがこのヒューマンスキルの特徴です。
コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルとは概念化能力とも呼ばれ、物事を概念的・抽象的に捉えて共有する能力です。取り組もうとする問題課題の本質を考えたり、チームに対して目的目標、組織が存在する理念を示す役割を担うスキルです。
カッツ・モデルに沿って育成方針を設定する
ここまで触れてきた3つの能力について、トップマネジメント、ミドルマネジメント、ローワーマネジメント、それぞれの役職に置いて、どのような育成を行っていくかという方針を設定していきます。
設定した内容をもとに、研修プログラムやマニュアル作成に反映していきます。トップマネジメントおよび、人事担当者は整理して頭に入れておきたい要素ですね。
フレームのテンプレート
今回ピックアップさせていただいた「カッツ・モデル」について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載しています。目的に応じて編集し、ご活用ください。
テンプレート:カッツ・モデル
おわりに
以上、管理職に求められる3つの能力について考えるカッツ・モデルについてでした。今後、カッツ・モデルを活用する方法について、さらに情報を追記していきたいと思っておりますので、ぜひまたチェックしてみてください。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてチェックしてみてください♪
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