こんにちは!探究.com編集部です。本日はアイデア発想手法の一つ「シナリオグラフ」についての投稿です。
企画を立てる初期段階で、新しいアイデアを考えたいのだけど、どうしても過去のアイデアと同じようなアイデアしか出てこない…と頭を抱えるようなことはないでしょうか?
シナリオグラフは、アイデアをある程度強制的に広げ、アイデアの素案となる「量」を作る時にとても便利です。アイデア発想に悩みをお持ちの方や、会議のファシリテーターを担当される方などはぜひチェックしてみてください。
シナリオグラフについて
シナリオグラフとは?
シナリオグラフとは、Who(誰が)・When(いつ)・Where(どこで)・What(何を)という4つの切り口から選択肢を出力、ピックアップし、物語を作ることでアイデアを生み出すフレームワークです。
シナリオグラフ活用の手順例
項目の設定
変数となる項目を設定します。シナリオグラフの基本はWho(誰が)・When(いつ)・Where(どこで)・What(何を)の4つを設定しますが、6W2Hなどの項目を設定することも可能です。
上図はシナリオグラフを仮にテンプレート化したもので、変数にはWho(誰が)・When(いつ)・Where(どこで)・What(何を)を設定しています。
選択肢の出力
次に、変数毎に選択肢を出力していきます。ここでは、あまり深く考えずに出力して行くことがオススメです。「これは関係なさすぎるかな?」と思うものも一度出してみます。
上図では「学生向けの英語学習アプリ」をテーマにしてアイデア発想しているという想定のもと、簡易のサンプルを作成しています。
選択肢の選定とアイデア化
選択肢が出力できたら、そこからランダムに選択肢を選び、物語を作成してみます。
例えばの例として上図のシナリオ1であれば「高校生」「テスト前」「お風呂」「交換する」という4つの選択肢をピックアップしました。この4つを見て連想されることを繋げて物語にしてみることで、アイデアの着想に繋げて行くという訳ですね。
連想の一例
高校生が就寝前にカフェ?海外の高校生とか?「英語勉強中の高校生が交換日記を作成共有できるアプリで、世界中のユーザーと英語で日記を交換することができる。日本で就寝前にアップした日記を相手はカフェで読みながら、返信の日記を書いて楽しんでいたりする。」みたいなのはどうだろうか?
ランダムに選んだ選択肢から着想を得ることがポイントなので、ここでも質を意識し過ぎず、まずは無理矢理にでも物語にしてみるということが重要です。
物語がいくつか完成したら、その中から実際に企画アイデアとして磨くことの出来そうな物をピックアップして、掘り下げて考えて行くということで、次のステップへと進んでいきます。
フレームのテンプレート
さて、今回ピックアップさせていただいたシナリオグラフについて、パワーポイントで作成した上図のフレームのデータを掲載させていただきます。よければ編集してご活用ください。
テンプレート:シナリオグラフ
アイデアシートに整理する
シナリオグラフで出てきたアイデアをある程度整理して置いておきたいという場合は、アイデアシートを活用します。アイデアの概略と5w1hを明確にしてまとめておくと、いつでも活用でき他者へも伝えやすくなります。
関連記事:企画アイデアの発想に活用できるアイデアシートのテンプレート配信中
おわりに
以上、【アイデア発想】簡易な物語を作成してアイデアを広げるフレームワーク「シナリオグラフ」についてでした。このシナリオグラフは、ゲーム感覚で実施するにもオススメのフレームワークです。ぜいアイデアの発散段階で囚われずにブレストしたいという場合にトライしてみてください。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。アイデア発想に関して、下記の記事でも配信していますので、よければ合わせてチェックしてみてください♪