推進力と抵抗力を可視化するフレームワーク「フォースフィールド分析」

こんにちは!探究.com編集部です。今回は物事を進めていく際に発生する「推進力」と「抵抗力」を可視化するフレームワーク「フォースフィールド分析」について投稿しています。

企画運営を行なっていく中で、現在どのようなプラスの要因があり、反対にマイナスの要因としては何があるのか、それらを把握した上で対策を立てていく必要があります。どうしても部分部分に目がいきがちで、全体を俯瞰するのが苦手であるという方などはぜひ、フォースフィールド分析についてチェックしてみてください。

フォースフィールド分析について

フォースフィールド分析とは?

フォースフィールド分析とは、実行しようとする活動やアイデアなどに対して働く「推進力(追い風)」と「抵抗力(向かい風)」を可視化し、それぞれに対する対策を考えることで実行力を高めるフレームワークです。(下図はイメージ図)

推進力と抵抗力を可視化するフレームワーク「フォースフィールド分析」

プロジェクトの運営時に改善策を考える場合や、組織内のベクトルを可視化して対策を建てる場合など、何か物事を推進しようとする様々な場面で汎用的に活用することができる手法です。

フォースフィールド分析の活用手順

テーマやアイデアを書き出し、中央に縦線を引く

推進力と抵抗力を可視化するフレームワーク「フォースフィールド分析」

取り組むテーマやアイデア、目標、活動などを設定し、中央に線を引いて左右に2分割します。左側が「推進力を書き出す領域」右側が「抵抗力を書き出す領域」となります。例では「新卒向け採用専門のメディアを立ち上げる」を設定しています。

推進力・抵抗力となる要素を書き出す

発生する推進力を中央の線より左側に、抵抗力を右側に書き出します。目に見える現象だけではなく、その背景にある要因や、人の心理などに関する情報を収集・分析して可視化することがポイントです。

例えば推進力としては「自社で取り組んでいるインターン制度」や「他社での成功事例」などが挙げられます。一方、抵抗力としては「採用よりもまずは売り上げという社内の空気感」や「トップからの理解が得られない」などを挙げています。

まず思い当たる要素をブレストしたいという場合には、二項対立型のフレームを用いて、付箋などに書き出していくとよいでしょう。

推進力・抵抗力の大きさを可視化する

推進力と抵抗力を可視化するフレームワーク「フォースフィールド分析」

書き出した推進力・抵抗力それぞれの大きさを矢印の長さや太さで表現します。まずは一つずつ大まかな目安でサイズを決めて矢印化し、全体を矢印化できた段階で相対的なバランスを見ながら、それぞれの矢印の大きさを調整します。

各要素に対する対策の方向性を考える

推進力と抵抗力を可視化するフレームワーク「フォースフィールド分析」

推進力・抵抗力が整理できたら、それぞれの要素に対する対策の方向性を考えます。推進力についてはより活かすための方法を、抵抗力については軽減したり克服する方法などを考えます。

フレームのテンプレート

推進力と抵抗力を可視化するフレームワーク「フォースフィールド分析」

今回ピックアップしたフォースフィールド分析について、パワーポイントで編集可能なテンプレートのデータを掲載しています。必要に応じてダウンロードし、ご活用ください。

テンプレート:フォースフィールド分析

おわりに

以上、推進力と抵抗力を分析するフォースフィールド分析についてでした。何事も、追い風しか吹いていない状況はありえず、必ず何か抵抗力が働いているものです。フォースフィールド分析を活用し、推進力と抵抗力、それぞれどのような要素が存在しているか、それぞれの関係性はどのような状況にあるのかを可視化し、正しい意思決定に繋げれいただければと思います。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

オススメ記事:意思決定に活用できるフレームワーク「プロコン表」のテンプレート

オススメ記事:企画に他者を巻き込んでいく際に活用できるステークホルダー分析

オススメ記事:意思決定をサポートしてくれるオススメのフレームワーク

TOP