こんにちは!探究.com編集部です。今回は業界の魅力度と競争優位性の強さを指標として自社事業の分析、戦略を考えるフレームワーク「ビジネススクリーン」についての投稿です。
自社事業の分析、今後の戦略の方向性を検討している人などはぜひチェックしてみてください。
ビジネススクリーンについて
ビジネススクリーンとは?
ビジネススクリーンとは、業界の魅力度と競争優位性の強さを評価指標として分析する手法です。9マスのマトリクスに自社事業、あるいは検討している事業を配置して、状況の分析、今後の戦略、資源配分の方向性などを検討することができます。
GE(ゼネラル・エレクトリック)とマッキンゼーが開発した手法であり、BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)が開発したプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの発展系と言えるフレームワークです。
上図のように、9マスに対して優先順位を設けることで、戦略的意思決定の参考情報とすることができます。(収穫・撤退→選択・維持→投資・強化の順に優先順位が高くなります。)
ビジネススクリーンの活用手順
自社の事業一覧を準備する
現状、自社が運営している事業の全体像が分かるように整理します。最低限、事業ごとの売り上げや利益など経営状況が分かる数字を用意しておくと良いでしょう。
マトリクスを作成する
マトリクスに各事業を配置して全体像を可視化します。売上規模を円の大きさで表現することで、より現状を把握しやすくなるでしょう。
業界の魅力度を考える際は、その業界が成長しているのか衰退に向かっているのか、市場環境や市場規模、競争性といった要素を考えます。市場の魅力度を考える際、ファイブフォース分析の項目を参考にしてみるのも良いでしょう。
参考:業界の競争要因を可視化するファイブフォース分析
競争優位性とは、他者よりも自社が強みを発揮できる要素のことです。こちらも、どのような指標をもとに優位性の高さを評価するのかをあらかじめ検討しておきます。コア・コンピタンス分析の項目を参考にするのもよいでしょう。
参考:自社の持つ強みを分析するフレームワーク「コア・コンピタンス分析」
事業を配置して方向性を検討する
マトリクスをみながら、それぞれの事業がどこに位置するかを整理します。その後、各事業に対して今後どのような施策を打っていくか、そのためにどの程度の資源を投下していくかを検討します。
フレームのテンプレート
今回ピックアップした「ビジネススクリーン」について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載しています。必要に応じて編集し、ご活用ください。
テンプレート:ビジネススクリーン
おわりに
以上、業界の魅力度と競争優位性のマトリクスで戦略を考えるビジネススクリーン【フレームワーク】についてでした。プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントをより細かい指標で分析することのできるこのビジネス・スクリーン、資源をどのように配分するか検討したい際には活用してみてください。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてチェックしてみてください。
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