こんにちは!探究.com編集部です。今回はマーケティング施策を考える際に知っておきたい「4A」についての投稿です。
4Aを端的に紹介すると、アクセプタビリティ(受容可能性)、アフォーダビリティ(購買可能性)、アクセシビリティ(接近可能性)、アウェアネス(知名可能性)の4つに着目してマーケティング施策を考えるフレームワークです。
顧客視点に立って自社のマーケティング施策を考えたい、あるいはチェックして改善したいと考えている方はぜひチェックしてみてください。
4Aについて
4Aとは?
4Aとは、ジャグディッシュN.シェスとラジェンドラS.シソディアが提唱した顧客視点に立ってマーケティング施策を考えるためのフレームワークです。
顧客が商品サービスを認知してから、実際に商品サービスを購入して利用するまでの「顧客が持つ役割」に注目してマーケティング施策を考えることができます。
顧客が担う4つの役割
4Aではまず、顧客が商品サービスを利用する一連のプロセスの中で、探索者→購買者→支払者→使用者という4つの役割を担っていると考えます。
顧客が担う4つの役割
探索者(シーカー)
購買者(バイヤー)
支払者(ペイヤー)
使用者(ユーザー)
AIDMAやAISASなどの変容プロセスと近い考え方ですが、今回は「顧客の役割」に注目していることが特徴です。
これら4つの役割それぞれの段階において、顧客が必要とする情報や重視する情報は異なっているとし、段階毎に必要な情報と施策を考えようとするのが「4A」です。
各役割時に重要となる4Aの要素
具体的にはアクセプタビリティ(受容可能性)、アフォーダビリティ(購買可能性)、アクセシビリティ(接近可能性)、アウェアネス(知名可能性)の4つに着目します。これら4つの要素の頭文字をとって4Aと呼ばれます。
4A
Acceptability:アクセプタビリティ(受容可能性)
Affordability:アフォーダビリティ(購買可能性)
Accessibility:アクセシビリティ(接近可能性)
Awareness:アウェアネス(知名可能性)
そして、上述した4つの役割に対して、これら4Aの要素が下図のように対応します。
4Aの各要素を自社の商品サービス及びマーケティング、プロモーションは満たすことができているだろうか?改善する方法はないだろうか?ということを考えます。
以下、4つの要素の内容について、もう少し捕捉して見ていきましょう。
4Aの各要素について
アクセプタビリティ(受容可能性)
顧客のニーズと商品サービスなどの提供価値がどの程度一致しているか、あるいはニーズ以上の価値を提供できているか。また、顧客が価値を正しく認識・評価して使用することが可能かどうかなどを考えます。
アフォーダビリティ(購買可能性)
顧客から見た場合に、商品サービスに対してどの程度の価格が妥当だと感じるかどうか、経済的・心理的にどの程度の金額までなら費用として支払うことが可能かを考えます。
アクセシビリティ(接近可能性)
商品サービスをどの程度容易に入手することができるかどうかについて考えます。
アウェアネス(知名可能性)
商品サービスおよび提供する企業や組織について、どの程度容易に認知することができるかどうか、あるいはその企業が持つ魅力やメッセージなどについてどの程度深く認識することができるかどうかなどを考えます。
フレームのテンプレート
今回ピックアップした4Aについて、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載しています。4つの要素に沿って現状をチェックし、新たな施策を考える際などに活用してみてください。
テンプレート:4A
おわりに
以上、マーケティングの4Pと合わせて知っておきたい4A【フレームワーク】についてでした。ついついプロダクトアウトになってしまいがちなマーケティング施策の設計、4Aについてチェックし、顧客視点に立てているかどうかを確認してみてはいかがでしょうか。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。4Aに関連して、下記の記事もオススメですのでよければチェックしてみてください。
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