こんにちは!探究.com編集部です。本日は、企画を運営していく中で欠かせない「振り返り」で活用できるビジネスフレームワーク「KPT(ケプト)」についての投稿です。
より良い成果を獲得するためには、きちんと状況を振り返って、改善点を見つけていくことが必要不可欠です。実際に個人の振り返りやミーティングで使える無料テンプレート(PowerPoint)も掲載しておりますので、活用法をインプットした後、振り返りシートとしてご活用ください。
KPTについて
KPTとは?
KPT(ケプト)とは、振り返りを行う際の代表的なフレームワークの一つです。「Keep(継続すること=よかったところ)」「Problem(問題点)」「Try(改善策・次なるアクション)」の3つの要素を可視化することによって、実施した施作やプロジェクトを振り返り、次へのアクションを考えます。
個人のノートにKPTの項目で振り返ることも可能であれば、ホワイトボードに書き出してチームで活用することも可能です。その際、多くの場合、上図のように3つの枠を用いて活用されます。
振り返りの要素
K:keep(継続)
P:problem(問題点)
T:try(改善策)
KPTの使い方例
前回の「Try」を確認する(初めての利用の場合はパス)
まずはKPTに入る前に、前回のKPT実施時に設定した「Try」の内容を確認します(その内容に照らし合わせて振り返るためです)。※初めてKPTを実施する場合は、このステップを飛ばして次の「Keep」から入ります。
「Keep」を書き出す
確認した前回の「Try」の内容に対して、現在の業務状況やアクションの内容を振り返り、その中から継続することを書き出します。継続とはこれからも引き続き実施していく内容を意味し、良かったことや成功したこと、上手くいったことなどを書き出すイメージです。(上図は販促を目的としたイベント出展の際のKPT実施例)
「Problem」を書き出す
次に改善が必要な問題点を書き出します。目標に届かなかった点や仮説との間にズレがあったことなどを書き出します。責任問題の追求をしたい訳ではないため、個人を攻撃することはNGです。「どんな問題があったか」「その問題はなぜ起きたのか」を考えることに集中します。
「Try」を考えて設定する
基本フォーマット
KeepとProblemの内容を踏まえて、今後新たに挑戦すること(Try)を考えて設定します。ここでのポイントはTryの内容が具体的なアクションまで落とし込まれていることです。例えば、「今後はミスが無いように気をつける」といった精神論で終わってしまうのではなく、「チェックの回数を1回から2回に増やす」などが良い設定のイメージです。
KPTのテンプレートデータ
今回ピックアップした「KPT」について、PowerPointで作成したフレームのテンプレートを掲載しています。必要に応じて編集しご活用ください。
テンプレート:KPT(PowerPoint)
応用編
こちらはKPTの振り返り項目を時系列で実施するパターンのフォーマットです。企画の「準備段階」「実施中」「実施後」の3ステップで、それぞれ「良かったこと・改善が必要なこと・次回挑戦すること」を振り返って設定するという使い方をします。日々の業務というよりも、一定期間で区切りのあるプロジェクトなどで活用しやすいKPTフォーマットです。
テンプレート:KPT応用編(PowerPoint)
KPTをはじめとした振り返り関連おすすめ本
さて、本記事では振り返りに活用したいKPTについての投稿でした。振り返りの考え方や方法について参考になるオススメ書籍についてもピックアップしておきたいと思いますので、よければ合わせてチェックしてみてください。
これだけ!KPT
KPTの方法にテーマを絞って綴られた一冊。KPTの活用法やその前後に知っておきたい知識を流れで知ることができるオススメ本。
絶対に達成する技術
活動を振り返って改善していく際に語られるPDCA。本書はPDCAにフィードバックの「F」を加えたサイクルの回し方について解説した一冊です。KPTはもちろん、振り返りについて考え実践していく際に読んでおきたいオススメ本です。
おわりに
以上、振り返りシートとしてご活用ください!『KPT』の無料テンプレート配信についてでした。企画運営、プロジェクト運営の参考になれば幸いです。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。