グローバル展開を考える際に活用できる分析フレームワークCAGE【テンプレート掲載】

こんにちは!探究.com編集部です。今回はグローバル展開を考える際に必要となる調査・分析項目をまとめたフレームワーク「CAGE」についての投稿です。

日本で展開している事業を海外に拡げる際、日本(自国)と他国との類似点・相違点を把握した上で展開する必要があり、CAGEはその際の調査項目を提示してくれるものです。海外への事業展開を考えている方はぜひチェックしてみてください。

CAGEについて

CAGEとは?

CAGEとはパンカジ・ゲマワット氏によって唱えられた、グローバル展開を考える際に自国と他国との違いを調査分析する際の項目をまとめたフレームワークです。

インターネットを中心としたテクノロジーの発展によって、世界はフラット化したとされる中、「本当は、世界はフラット化していない」と唱えたのがパンカジ・ゲマワット氏です(TEDの参考映像)。

パンカジ・ゲマワット氏は自国と他国の間には下記の4つの観点から分断する壁が存在するとしました。これらが自国とどのように異なっているか(あるいは類似しているか)を調査分析し、戦略立案や製品づくり、マーケティングやオペレーションに反映します。

Culture:文化

まず、自国と他国でどのような文化的違いがあるかを考えます。使用する言語や宗教、社会規範、ライフスタイルなどの要素が該当します。

Administration:制度

制度の面では、政治的な違い、法的な違いを考える必要があります。例えば民泊事業は国によって法律が異なるため、普及が難しい国がある、などのイメージですね。その他、軍事面での状況の違いや、情報の流通における制限の違いなども事業を展開する際に影響を与える要因となります。

Geography:地理

地理な要素の面では、物理的な隔たりの有無、敷地面積(による移動量)の違い、物流コスト、気候による違い、自国との時差、などを考えることができます。

Economics:経済

経済的な要素の面では、その国の生活水準、成長率、労働賃金の水準、物価、インフラの整備状況などの要素から違いを考えます。

CAGEを使って他国と自国の違いを調査する(テンプレート)

実際に活用する一つの方法として、上図のように、本記事で紹介したCAGEそれぞれにおける自国と展開諸国の類似点・相違点を比較します。自国と他国の間において、何が同じで、何が違うのか?を一つずつ可視化していきましょう。

違いを可視化した上で、それらの総体の中で、事業の展開における戦略の方向性、優位性の活かし方を考えます。CAGEを用いた違いの書き出し用のシートについて、パワーポイントで作成したテンプレートを掲載しています。目的に応じて編集し、ご活用ください。

テンプレート:CAGE(比較シート)

おわりに

以上、グローバル展開を考える際に活用できる分析フレームワークCAGE【テンプレート掲載】についてでした。新しい市場を求めて海外への事業展開を考えている方は、ぜひ一度CAGEの項目に沿って、情報が足りているかをチェックしてみてください。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。分析系フレームワークに関して、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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