課題設定の際には「今できていること/できていないこと」を整理してみる【フレームワーク】

こんにちは!探究.com編集部です。今回は課題設定の際に詰まったら意識したい「今できていること/できていないこと」の可視化についての投稿です。

経営レベルの課題設定、マーケティングや営業、日々の業務レベルの課題まで、様々な場面で活きる視点となっています。課題の設定や整理について苦戦する機会のある方はぜひチェックしてみてください。

今できていることとできていないことを整理して課題を明確に

「As is/To be」を明確にして課題を整理する

課題について考えるにはまず、問題を可視化する必要があります。そして、問題を可視化する手法として有効なのが「As is/To be」です。

課題設定の際には「今できていること/できていないこと」を整理してみる【フレームワーク】

これは、理想(Tobe)を設定し、それに対する現状(Asis)を考えることで、理想と現状のギャップ(問題)を可視化し、ギャップを埋めるためのアクション(課題)を導く考え方です。(※詳細は下記の記事も合わせて参照してください)

理想と現状を比較して問題を可視化するフレームワーク「As is / To be」【問題発見】

To beから見たAs isで「今できていること」「できていないこと」を整理する

「As is/To be」を整理して課題を考えていく訳ですが、ギャップを埋める方法が思い浮かばない時や、どうしてもギャップが埋まらずに思考が詰まってしまうことがあります。そんな時はまず、現状、「できていること」と「できていないこと」を書き出してみます。

課題設定の際には「今できていること/できていないこと」を整理してみる【フレームワーク】

ここで出てくる「できていないこと」を潰していくことが、課題設定に繋がっていきます。ここでのポイントは「今できていること」を可視化するということにあって、「できていること」を考えることによって「できそうなこと」へと思考を進めていき、「できていないこと」を達成していくための方法を考えやすくなります。

この作業を行わず、「できていないこと」のみに思考や議論が集中すると、思考が上手くいかない時に抜け出せなくなり、空気が悪くなりがちです(上手く行っている時は良いのですが)。なので、詰まった時は「今できていること」に着目してみてください。

取り組むべき課題に優先順位を設定する

課題を書き出せたら、その中から実際に取り組む課題を選定します。もちろん、出てくる課題は全て達成すべきものですが、時間をはじめとする資源は限られているので、優先順位を設定し、優先度の高い課題から順に実行します。課題の優先度を考える際には、ペイオフマトリクスや意思決定マトリクスなどの意思決定系フレームワークが役立ちます。

アイデアを評価・選択するフレームワーク「ペイオフマトリクス」【意思決定】

取り組む課題の優先順位を検討する意思決定マトリクス【テンプレート掲載】

フレームのテンプレート

今回ピックアップした「今できていること/できていないこと」について、二項で書き出すフレームのテンプレートを掲載させていただきます。パワーポイントデータをダウンロードいただけますので、目的に応じて編集してご活用ください。

テンプレート:「今できていること/できていないこと」

おわりに

以上、課題設定の際には「今できていること/できていないこと」を整理してみる【フレームワーク】についてでした。自身の課題整理、チームの課題整理の場面で行き詰まった場合には、まず今何ができていて、何ができていないのかという事実を可視化してみてください。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。課題の整理について、よければこちらも合わせてチェックしてみてください。

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