こんにちは!企画書の書き方、企画立案の方法について発信している探究.com編集部です。本日は、9つの問いを用いることで、アイデアを広げる「オズボーンのチェックリスト」についての投稿です。
アイデアがマンネリ化していて困っている…という方、アイデア発想の場でファシリテーターを務める機会のある方などはぜひ、チェックしてみてください。
オズボーンのチェックリストについて
オズボーンのチェックリストとは?
アイデアを考える際、もうちょっと工夫が欲しいというところで止まってしまうことが良くあります。これまでに無いような斬新なアイデアは、これまでと同じように考えていては中々出てきません。
そんな時に役に立つのが、転用・応用・変更・拡大・縮小・代用・置換・逆転・結合の9つの問いの切り口を用いてアイデアを広げる、「オズボーンのチェックリスト」です。
オズボーンのチェックリストを使ったアイデア発想のサンプル
上図は実際にオズボーンのチェックリストを使って、「映画館」についてのアイデア発想を行なったイメージの例です。ひとまず出力して、次に活かせそうなアイデアについては、別途深掘りして考えていきます。
ひとまず以下では、オズボーンのチェックリストの活用に関する流れをご紹介させていただきます。
オズボーンのチェックリスト活用法
テーマを設定する
まず、アイデア発想を行なっているテーマやキーワード、元となるアイデアを設定します。
事前に考えているアイデアがあるなら、その概要を書き込みます(詳細に考えている場合は、別途アイデアシートなどに整理して用意すると良いでしょう)。
自社商品を改良したい場合は、対象とする商品サービスの概要を整理します。
各種問いを用いてアイデアを広げる
転用・応用・変更・拡大・縮小・代用・置換・逆転・結合を切り口として、アイデアを広げることができないかを考えていきます。下記の問いの切り口を参考にしてみてください。
問いの切り口例
それぞれの問いの切り口例をもう少し具体的に挙げてみますので、アイデア発想の現場で問いを出す際に、参考にしてみてください。
- 転用
- 転用できないか?
- 他の方法で利用することはできないか?
- 新しい使い道はないか?
- 応用
- 応用できないか?
- 似たようなアイデアはないか?
- 他のアイデアを応用することはできないか?
- 変更
- 変更できないか?
- 色や形、デザイン、仕様などを変更してみるとどうか?
- 意味づけや活用目的を変えてみるとどうか?
- 拡大
- 拡大できないか?
- 大きくしたり長くしたり、高くしたりしてみるとどうか?
- 付加価値や頻度、割合などを高めてみてはどうか?
- 縮小
- 縮小できないか?
- 小さく、薄く、短く、軽くしてみたらどうか?
- 機能を減らしたら?
- 代用
- 代用してみたらどうか?
- 他の素材や物、人で代用してみたらどうか?
- 他の場所や方法で代用してみらどうか?
- 置換
- 置き換えてみたらどうか?
- 要素や順番、配置などを置き換えてみたらどうか?
- パーツやパターンを置き換えてみたらどうか?
- 逆転
- 逆にしてみたらどうか?
- 上下、左右、前後、内と外を逆にしてみたらどうか?
- 順番や考え方を逆にしてみたらどうか?
- 結合
- 結合・組み合わせてみたらどうか?
- セットやパッケージにしてみたらどうか?
- 新旧の組み合わせや真逆の要素の組み合わせはどうか?
フレームのテンプレート
今回ピックアップさせていただいた「オズボーンのチェックリスト」について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載させていただきます。目的に応じてご活用ください。
アイデア発想の場面でファシリテーターを務める人にとっては、手元に持っておける問いのリストのようなもので便利ですね。
テンプレート:オズボーンのチェックリスト
おわりに
以上、9つの問いを用いてアイデアを広げるオズボーンのチェックリスト【テンプレートあり】についてでした。なお、このオズボーンのチェックリストを改良して発展させた手法として、SCAMPERがあります。こちらもぜひ合わせてチェックしてみてください。
関連記事:7種の問いでアイデアを拡げるフレームワーク「SCAMPER」
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければ下記のアイデア発想関連記事も合わせてお読みください♪
関連記事:要素を分解して新しい組み合わせを考える想像技法「形態分析法」