こんにちは!探究.com編集部です。本日は振り返りに関するフレームワークの一つ「YWT」について投稿しています。
振り返りのフレームワークとしては「KPT」が有名ですが、KPTよりも個人やチームの「経験」「学び」を重視して振り返りを行うのが「YWT」です。個人やチームの成長を考える方はぜひ、チェックしてみてください。
YWTについて
YWTとは?
YWTとは、「Y:やったこと」「W:分かったこと」「T:次にやること」3つの項目で振り返りを行い、個人やチームの経験を学びに変え、次に繋げていくためのフレームワークです。日本能率協会コンサルティングが提唱した手法ですね。
振り返りの方法として定番の「KPT」と活用の流れは同じです。違いとしては、KPTが業務の内容や目標、改善ポイントについて振り返るものであるのに対して、YWTは経験や学びに力点を置いているというニュアンスの違いがあります。
関連記事:ビジネスフレームワーク「KPT」の紹介!振り返りシートとして使える無料テンプレート掲載
YWTの活用手順
やったことを書き出す
まずは企画運営や日々の業務の中でやったことを書き出します。ここでは、ルーティンでやっていることというよりも、特定の期間の中で実施したことを挙げる方が良いでしょう。
XXイベント企画やYYプロジェクトなどの区切りや、今月の業務などの時間で区切るといったイメージです。
分かったことを書き出す
やったことの中から、分かったことを書き出します。学びや気づきを見出していくステップですね。複数人でYWTを行う場合は、それぞれ「個人」での気づきや学びを、「チーム」としての学びにしていくステップでもあります。
このYWTの中でポイントとなるのはこの「わかったこと」です。やったことの中から、何が良かったのか、悪かったのか、その理由は何か?背景には何があるのか?を深掘りして考えていくことが重要です。ここで分かったことを別の機会でも応用できるレベルまで抽象化していくことを意識してみてください。
次にやることを書き出す
分かったこと、学んだことを活かして、次にトライする時にはどうするかを考えます。”今月の業務”について振り返っている場合は、来週どうするか?を考えるステップですね。
YWTの書き出し例
ワークショップ的に実行した場合は、最終的にテキストに整理しておくと、後から振り返ったり共有する際に便利です。上記は、自社サイトのSEO施作を実施しているメンバーがYWTを用いて振り返りを行なった際の情報を簡易にまとめたサンプルとなります。
以上がYWTを活用する大まかな流れです。YWTもPKTと同様に、一度振り返って終わりではなく、継続的に実施していくことがポイントです。
イメージとしては上図のように、「次にやること」として設定した内容を実際に実践し、そこから学んだことを振り返り、また次にやることを設定していくというサイクルを回すこととなります。
次にやることを具体的に設定すること、そして「なぜそれをやるのか?」という理由を言語化し、チームとして共有することがこのサイクルを回していくための一つのポイントとなります。
フレームのテンプレート
今回ピックアップさせていただいたフレームワーク「YWT」について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載しています。ダウンロードしてご活用ください。
テンプレート:YWT
おわりに
以上、経験を振り返って次に活かすフレームワークYWTについてでした。個人で振り返りを行う際、チームの振り返りを促す祭など、一度実際に試してみてください。
なお、YWTを用いて振り返りを行うにあたり、コルブの経験学習モデルの考え方を理解しておくことで、より高い効果が得られることかと思います。下記の記事もよければ合わせてチェックしてみてください。
関連記事:経験を学びに変えるために知っておきたい「コルブの経験学習モデル」
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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参考文献
場のマネジメント 実践技術