こんにちは!探究.com編集部です。本日は企画を実際に運営していく際に重要となる「人の問題」についてです。
企画へ他者を巻き込んでいく際に、それぞれのメンバーの影響度や、企画への関心度を可視化するフレームワーク「ステークホルダー分析」をピックアップしています。企画の運営責任者はぜひ、チェックしてみてください。
ステークホルダー分析について
ステークホルダー分析とは?
ステークホルダー分析とは、企画に関わるステークホルダー(利害関係者)について、企画への影響度や関心度などの要素から属性を分析し、どのように働きかけていけば良いかを検討する手法です。
企画の運営担当者や、チームリーダーなど、人間関係を考えながら企画を推進していく役割を担う人は、頭の中に置いておくと役に立つ考え方ですね。
<ステークホルダーとは>
活動によって、影響を受ける人や組織などの利害関係者のこと。直接的・間接的に様々な利害関係者が存在し、具体的には経営者から各役職者、従業員、株主、パートナー企業、顧客、競合他社、地域住民、行政などが該当します。
ステークホルダー分析の活用手順例
ステークホルダーとなり得る人物を書き出す
まずは企画の立案段階から実施段階において、ステークホルダーとなり得る人物をリストアップして書き出していきます。
影響度と関心度を考えてマトリクスに配置する
次に、各ステークホルダーについて、影響度と(企画への)関心度を考え、整理していきます。
ここで言う「影響度」とは、決裁権などの権限的な要素や、その人の一声で動くという関係性的な要素があります。一方「関心度」とは、どれくらい企画への理解度があるのか、協力してくれそうであるか、といった要素を考えます。
また、マトリクス上で整理した情報を下図のようにリストへと整理し直していきます。
マトリクス上で現在の状況を俯瞰することができますが、それだけでは実際にアクションを取っていくための情報が不足しているため、このように言語化的に情報を整理する訳ですね。
ここでは、重要度と関心度に加え、各ステークホルダーの関心事(何を考えているか、どのような課題を抱えているかなど)という情報の記入欄を設けています。そのほか、現状の関係性や、理想とする関係性の欄を加えても構いません。
それぞれどのようなアプローチを行うのかを考える
ステークホルダーそれぞれについて影響度と関心度を整理したら、どのように働きかけていくのかを考えます。丁寧な情報共有に務める程度に止めるのか、積極的に業務を依頼することによって巻き込んでいくのかなど、各要素含め、それぞれの人間関係なども考慮して設計していきます。
フレームのテンプレート
さて、今回ピックアップさせていただいた「ステークホルダー分析」について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載させていただいております。よければご活用ください。
テンプレート:ステークホルダー分析
おわりに
以上、企画に他者を巻き込んでいく際に活用できるステークホルダー分析についてでした。企画へ人を巻き込んでいきたいと考えている人は、ぜひ初期段階で一度整理しておきたい情報ですね。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらの記事も合わせてチェックしてみてください♪
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