こんにちは!探究.com編集部です。本日は振り返りを行う方法を考える際に参考になるフレームワークを紹介します。
個人、チームを問わず、業務を振り返ることで状況を改善し、次に繋げて行くために活用できるモノをピックアップしています。振り返りの方法を模索している方は、ぜひチェックしてみてください。
振り返りで使えるフレームワーク
KPT
振り返りの定番フレームワーク「KPT」。良かったこと(Keep)・改善が必要なこと(Problem)・次に取り組むこと(Try)の3つを振り返って整理することで、日々の業務やプロジェクトの成果を高めて行く手法です。
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KPT
KPTA
KPTの「Try」を設定する際、定量的で具体的なアクションを設定する必要がありますが、どうしても抽象的な出力で止まってしまうことがあります。その問題を解決するために工夫されたフレームワークが「KPTA」で、あえて「Try」と「Action」を切り分けて考えることで、具体的なアクションの設計を促進します。
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KPTA
YWT
KPTと同じフォーマットで利用され、こちらもまた定番の振り返りの手法「YWT」。やったこと(Y)・分かったこと(W)・次にやること(T)の3つを振り返ります。KPTが業務の成果に重点を置いて振り返るのに対して、YWTは「学び」や「学習」に重点を置いて活用することが多いです。KPTとYWTを上手く組み合わせ、メンバーの成長と、成果を出すための改善案を作り出していきます。
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YWT
コルブの経験学習モデル
コルブの経験学習モデルとは、経験を単なる経験に終わらすことなく、自身の学びへと昇華させ、次のアクションへと繋げていく考え方を論理化したモデルです。具体的には、①具体的経験→②省察的観察→③抽象的概念化→④能動的実験→①具体的経験…というサイクルを繰り返すことによって、学びを獲得します。
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PDCA
改善を考える上で欠かせない「PDCA」。Plan(計画)・Do(結果)・Check(評価)・Action(改善)の4項目を考えることで、振り返りと改善活動を行なっていきます。ここでは、PDCAの各項目を整理し、振り返るためのシートを掲載しています。
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振り返りを行う際に意識しておきたいポイント
個人の気づきをチームの気づきへ
同じ業務をやっていても、人によって気づきやそこで感じる感情は異なります。個々人がどのような壁を感じているか、どのような発見をしているかを、チームとしての気づきや発見、学びへと吸い上げることがポイントです。そのため、場を進行する役割を担う場合は、安心安全な場作りを行うことが重要ですね。
責任を追求する場ではなく、よりよくする方法を考える場
振り返りを行う際、問題点が出てきます。ここで、「〇〇さんが悪い」など、責任の追求をしても意味がありません。本質的に重要なのは誰が悪いのかではなく、なぜその問題が発生しているのか、どのような構造的問題があるのか?ですね。責任の追求を行うよりも、どうすればその問題を解決して、より良い状況を作ることができるか?という視点で振り返りを行うことがポイントです。
定性的な情報と定量的な情報両方に目を向ける
情報には定性的な情報と定量的な情報とがあります。平たく言えば数字で表せるものが定量的な情報、数字では表せないものが定性的な情報です。
“お客様が笑顔になってくれた”という状態を表すような定性的な情報、”AAという商品の売り上げがXX%上がった”という定量的な情報、このどちらも大切な情報です。具体的な改善策を考えて行く場合には定量的な情報が欠かせませんが、数字だけを見ていると本質を見失う場合があります。どちらか一方に偏ってしまっていないか?を意識して振り返りを進めて行くことが重要です。
おわりに
以上、振り返りの方法を考える際に活用できるフレームワーク5選【テンプレート掲載】についてでした。振り返りの方法を模索する場合には、ぜひ試しに活用してみてください。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。振り返りと関連性の高い記事をピックアップしています。よければこちらも合わせてチェックしてみてください。
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