こんにちは!探究.com編集部です。本日は複数あるアイデアの中から効率の良いアイデアを評価・選択するフレームワーク「ペイオフマトリクス」についての投稿です。
アイデアはたくさん出てきたものの、その中からどうやってアイデアを選べば良いか悩んでいる…という方はぜひチェックしてみてください。
ペイオフマトリクスについて
ペイオフマトリクスとは?
ペイオフマトリクスとは、「効果」と「実現性(実行コスト)」の2つの軸で構成されるマトリクスを用いて、効率的なアイデアの選択を行うためのフレームワークです。
効果とはその選択肢を実行することで得られるリターンの大きい・小さい、実現性とはその選択肢を実行する難易度に関する軸です。実現性が高いというのは実行しやすい状況、実現性が低いということは実行しにくい(実行コストが高い)という状況ですね。
ペイオフマトリクスの作成例
上図は街のラーメン店が売り上げを上げるためのアイデア出しを行ったという想定の、ペイオフマトリクスの例です。
<置かれている状況イメージ>
開業して3年目をむかえる町のラーメン店。開業当初は近隣エリアに競合は少なく売上も順調に推移していた。しかし、昨年から近隣に複数店舗展開する競合はじめ、複数のラーメン屋さんが出店。そんな状況下で売り上げ増を考えている。
以下、ペイオフマトリクス活用の簡単な流れを紹介します。実際にペイオフマトリクスを使ってみようと考えている方は参考にしてみてください。
ペイオフマトリクスの活用手順
アイデアを書き出す
まずはじめに、アイデアを書き出します。この段階ではまだ「効果」や「実現性」について意識する必要はありません。制限なくアイデアを書き出します。
また、マトリクス上に配置して動かしながら整理するため、付箋やカードなど、動かしやすい物に書き出すのがオススメです。
マトリクスを用意する
アイデアが一通り書き出すことができた段階でマトリクスを用意します。本記事ではパワーポイントのフレームを掲載していますが、ホワイトボードや模造紙など、状況に応じて出力媒体は選びます。
選択肢を配置していく
マトリクス上にアイデアを配置していきます。4つの象限に分類していく際、メンバー間で効果の高い・低い、実現性の高い・低いのズレなどをすり合わせていくと良いでしょう。
評価・選択を行う
マトリクス上に全てのアイデアが配置できたら、評価を行い、実行するアイデアを選択します。効果が高く実現性も高いものから優先して実行するのが一般的な流れですね。
効果は低いものの実現性が高いものはなるべく早く実行し、効果が高いけれど実現性の低いものに、きちんと資源を注げる体制を整えていきます。
効果、実現性共に低いものに関しては資源の浪費に繋がるため、基本は採用しないか、効果・実現性を高める方法はないかを考えます。
フレームのテンプレート
今回ピックアップさせていただいた「ペイオフマトリクス」について、パワーポイントで作成したフレームのテンプレートを掲載させていただきますので、目的に応じて編集し、ご活用ください。
ペイオフマトリクス2×2マス
本記事の中でサンプルとして使用した2×2マスのペイオフマトリクスで、標準的なフォーマットとなります。
ペイオフマトリクス3×マス
3×3マスのペイオフマトリクスで、より細かく分類したい場合に用います。選択肢の多い場合にオススメですね。
テンプレート:ペイオフマトリクス
おわりに
以上、アイデアを評価・選択するフレームワーク「ペイオフマトリクス」【意思決定】についてでした。なお、ペイオフマトリクスでは2つの評価軸でアイデアの選択を行いますが、3つ以上の評価項目でアイデアを選択したい場合は、意思決定マトリクスを活用してみてください。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてお読みください。