こんにちは!探究.com編集部です。今回は「色」から着想を得るアイデア発想フレームワーク「カラーバス」についての投稿です。
アイデア発想手法を探している方、アイデアの数を増やしたいと考えている方などはぜひチェックしてみてください。
カラーバスについて
カラーバスとは?
カラーバス効果
意識したものを優先的に情報として認識する現象として「カラーバス効果 (Color Bath Effect)」というものがあります。
例えば、「あなたの自宅から会社までの通勤ルートに赤色のものは何がありますか?」と聞かれると、その場ではほとんど思い出せなかったとしても、翌日から赤いものが目に入りやすくなります。
アイデア発想手法としてのカラーバス
このカラーバス効果をアイデア発想に活用するのが、今回紹介する「カラーバス」です。
例えば「新しい文具」についてのアイデア発想を行う際、「赤」など色を決めて、赤色のものから発想のヒントを探し、アイデアを生み出していくというものです。以下にその手順を紹介します。
カラーバスの活用手順
アイデア発想のテーマを決める
まず、アイデア発想を行うテーマを決めます。上述した「新しい文具」「来月実施するキャンペーンの内容」「販促用のチラシのデザイン」などなど、新規事業や新商品のアイデアのような大きなものから、自身が取り組んでいる課題のアイデア発想など、幅広い規模やジャンルのテーマを設定可能です。
色を決める
カラーバスの活用法の核となる「色」を一色決めます。「赤」「青」「黄」何色でも構いません。何か意図を持って選択しても良いですし、ランダムに色を決めても構いません。
ただし、あまりにも狭い範囲のニッチな色を選ぶと、その色が該当するものを探すのが難しくなるのでその点には注意が必要です。
決めた色のものを探す
色を決定したら、その色を持っているモノを探して書き出します。街に出て目につくものを探してみましょう。あるいは、インターネットを使って特定の色を含む写真や画像を探してみるのも良いでしょう。
そこから連想するものを書き出す
書き出したものから連想される要素を書き出します。例えば「赤」を設定していて「ポスト」を書き出した場合「手紙」「郵便」「回収」、「消防車」を書き出した場合「緊急事態」「車」「サイレン」「炎」などなど。思い浮かぶことを自由に書き出します。
アイデアを考えて書き出す
思い浮かんだ要素をもとに、最初に設定したテーマに沿ってアイデアを考えます。要素同士を組み合わせたり、既存のアイデアと掛け算することで新たなアイデアや有効なアイデアを生み出すことができないか考えてみましょう。
フレームのテンプレート
今回ピックアップしたカラーバスについて、アイデア発想じにメモ用紙的に使えるフレームのテンプレートを掲載しています。パワーポイントデータなので、目的に応じてアレンジも可能です。ご活用いただければ幸いです。
テンプレート:カラーバス
おわりに
以上、色から着想を得るアイデア発想フレームワーク「カラーバス」についてでした。選択する色は一色などのルールを用いて実施しますが、カラーバスを行うプロセスの中で、新しいアイデアを閃くことがあれば、途中で路線を変更するのはもちろん構いません。
カラーバスはあくまでもアイデア発想の入り口をつくるようなタイプの手法なので、ルールはしっかり理解しつつも、囚われることなく柔軟に活用していきましょう。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。アイデア発想に関して、よければこちらも合わせてチェックしてみてください。
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