こんにちは!探究.com編集部です。今回は議論したいテーマやアイデアについて、多面的に対話を行う際に活用できるフレームワーク「6つの帽子(6hat)」についての投稿です。
アイデアが偏ってしまって困っているという方や、会議のファシリテーターを担当される方など、ぜひチェックしてみてください。
6つの帽子について
6つの帽子とは?
6つの帽子(6hat)とは、客観的・直感(感情)的・否定(批判)的・創造的・肯定的・俯瞰的という6つの視点からテーマに対して議論するスタンスを決め、議論を多面的に行う手法・フレームワークです。
テーマやアイデアについて、多様な視点から考察、評価、検討する際に役立ちます。
それぞれの色の役割
白い帽子:客観的
テーマに対して中立的な視点で考えます。ここでは調査結果や数値、データ、アンケート、市場環境などの事実を元にテーマについて考察します。
赤い帽子:直感・感情的
直感的に、感情的に、自分がその場で感じることを軸にして考え、発言します。
黒い帽子:否定・批判的
テーマやアイデア、行われている議論の内容に対して批判的に考えます。これは誰かの発言を攻撃するものではなく、アイデアや考えに欠けている部分はないか?盲点はないか?判例はないか?など、逆から見てみるという目的を持ちます。
なお、批判的に考える際の助けとなるフレームワークの代表に「WRAITEC(ライテック)」があります。実際に会議などで対話の場を創る場合には、合わせてチェックしてみてください。
関連記事:【アイデア発想】思考を深める問いのフレームワークWRAITEC(ライテック)
黄色い帽子:積極・楽観的
テーマやアイデアについて、ポジティブに、楽観的に考えます。長所に力点をおいて着目し強みやメリットなどを対話、可視化していきます。
緑の帽子:創造的
ここでは制限なく、好奇心やチャレンジ精神を大切にし、大きい未来の夢やビジョンなどについて、ストレッチして考えます。黒い帽子の段階で出てきた批判的な要素をも乗り越えるような、革新的なアイデアの創出を目的とします。
青い帽子:俯瞰的
それまで行われてきた対話の内容を俯瞰し、情報を整理、体系化します。「ここまでのまとめ」をするイメージですね。情報を一度整理することで、次に何をするべきかを明確化します。
フレームワークとして活用する
上述した6つの視点を使い分けるという様子を帽子に例え、6つの帽子と呼ばれます。実際に帽子を用意する場合もあれば、色の分けられた紙やスライドなどを利用して、場面を切り替えることもあります。
対話の場を設計する人(ファシリテーター)は、これら6つの帽子をどの順番で組みわせる必要があるか?事前の設計と、リアルタイムに必要に応じてアレンジする能力が求められます。
その際、上図のようなフレームを用いて、流れや議論の内容を設計・整理していくのもオススメです。
テンプレート
今回ピックアップしたフレームワーク「6つの帽子」について、パワーポイントで作成したテンプレートを掲載させていただきます。アイデア発想の場面など、目的に応じてご活用くださいませ。
テンプレート:6つの帽子
おわりに
以上、【アイデア発想】テーマについて多面的に対話するためのフレームワーク6つの帽子についてでした。企画アイデアを考える際にはぜひ一度試してみてください。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてお読みください♪