こんにちは!探究.com編集部です。今回はビジョンや目標設定の場面で活用できる「Will・Can・Need」についての投稿です。
組織やチームでの活用はもちろん、個人に置き換えても考えられる手法です。未来について考えたいという方、今本当にすべきことは何かを考えたいという方はぜひチェックしてみてください。
Will・Can・Needとビジョン
ビジョンとは?
ビジョンとは、自社は何を行うのか?という、成すべき事や中長期的に目指す姿・目標を定義するものです。組織として、どこを目指すのかを共有してベクトルを揃えるには、このビジョンの明確化が欠かせません。今回は、このビジョンを考える過程で思考のフレームとなる、WIll・Can・Needの3つについて考えてみようという趣旨となります。
Will・Can・Needとは?
Will・Can・Needとは、Will(やりたいこと)、Can(できること)、Need(求められていること)の3つについて考え、それらが重なる(3つともの条件に該当する)要素を探索して行くことで、本当にやるべきことを考えていく手法です。
Will(やりたいこと)
やりたいと思っていることを書き出します。やりたいことを考える時は、現段階で能力的にできるかどうか、制約的に実現可能かどうかなどをひとまず置いておき、やりたいと思うことをまず書き出します。気持ちや意志、主観を重視します。
Willの問い
- 何をしたいか?
- 何に情熱を感じるか?
- 何にときめきを感じるか?
Can(できること)
今の自分たちにできることを書き出します。すでにやってきたことの中で培ってきた経験、スキル、ネットワーク、保有している資源などに着目します。Canを考える際に重視されるのは実現可能性の高いアクションとなります。
Canの問い
- 何ができるか?
- 何が得意か?
- どんなスキルや知識を持っているか?
Need(求められていること)
社会の課題や、顧客から求められていることを考えます。ここでは、自分起点ではなく、顧客起点で物事を考えることが求められます。人が何に悩んでいるか、どんなことを望んでいるかを考えます。
Needの問い
- 社会にはどんな課題があるか?
- 人は何に悩み、何を望んでいるか?
- どんなことに貢献できるか?
Will・Can・Needの3つが重なるポイントを探す
今回紹介したWill・Can・Need、冒頭でも触れたように、どれか一つだけを考えるのではなく、3つを重ねて考えることが重要です。Willが欠如すると義務的になってしまい、Canが欠けると実現性が乏しすぎて着手の仕方が難しくなってしまいます。そして、Needを見失うと価値の創出が難しくなるほか、持続的なビジネスモデルを設計するのが困難になります。
Will・Can・Needのどれか一つから思考を始めたとしても、最終的には3つを全て考えられるようにしましょう。
おわりに
以上、Will・Can・Needからビジョンを考える【フレームワーク】についてでした。ありがちなのが、Willを考えているようで「Can」に縛られて、できることの中しか見えていないというパターンです。Willを考える際には、過去から現在の流れに囚われず、まずはゼロベースで思考を発散してみて欲しいと思います。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。こちらもぜひ合わせてチェックしてみてください。
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