ストレスマネジメントやコミュニケーションに活用できる内観法【思考法】

こんにちは!探究.com編集部です。今回はストレスマネジメントやコミュニケーション、対人関係の問題について考える際に活用できる「内観法」についての投稿です。

人間関係にストレスや歪み、理解不足などの課題を感じている方、チームや組織のマネジメントを担当されている方などはぜひチェックしてみてください。

内観法を活用する

内観法とは?

内観法とは、自分を観察し、自分を知るための手法です。元々は仏教の文脈から派生した考え方で、現在は心理療法や企業研修の中で用いられる手法となっています。仕事仲間や上司など、身近な人物との関係に改めて目を向け、してもらったこと・して返してこと・迷惑をかけたことの3項目について振り返ります。

それらの項目について考える過程で、他者への罪の意識や感謝に目を向けます。すると、人間関係やコミュニケーションの問題に関して、自分にも省みる点があるという気づきが生まれ、その気づきや変化を問題の解決、関係性の改善へと繋げていきます。

本来は静かな集中できる場所で一週間ほどの時間をかけて実施する手法ですが、ここではその考え方を日々の振り返りや内省の中で活用することを目的とし、大まかな流れを紹介します。

内観法の活用法

関わりのある人物を書き出す

普段の仕事や生活の中で関わりのある人物を書き出し、その中で関係性を改善したい人物や、抱えている問題に関わりのある人物を設定します。

お世話になったことを書き出す

設定した人物から「してもらったこと(お世話になったこと)」について考え、ノートやメモなどに書き出します。

してさしあげたことを書き出す

してもらったこととは逆に、自分が相手に「して差し上げたこと(して返したこと)」、について考えます。自分がどんなことで貢献できているか考えでみましょう。

迷惑をかけたことを書き出す

次に、相手に対して「迷惑をかけたこと」について考えます。大変な思いをさせてしまったこと、心配をかけたことなどに目を向けます。また、その際に相手はどのような気持ちになったかも合わせて考え書き出します。
その過程で、自分の行動や考え方にも問題はなかっただろうか、ある場合は何が問題だったかを考えていきます。

他者・自己を認める

上記3つの内観を行う中で生まれた、相手への気持ちや考え方、自分の言動や考え方の変化、気づきに目を向けます。ここで得られた変化や気づきを、以降のコミュニケーションや関係構築で活かす方法を考えます。

おわりに

以上、ストレスマネジメントやコミュニケーションに活用できる内観法【思考法】についてでした。してもらったこと、して返せたこと、迷惑をかけたこと、改めて振り返ってみると、たくさんのものを周りの人から与えてもらっていることに気がつくのではないでしょうか。それに対して自分は何を周りに返せているか、今一度考え、日々の行動や考え方を改善してみたいところです。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてチェックしてみてください。

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