こんにちは!探究.com編集部です。企画立案において、誰に(ターゲットに)何を届けるのか、そしてそのターゲットはどのような人物なのか、普段何を感じ、考えているのか?を可視化することの重要性についてはこれまでにも触れてきました。
今回は、ターゲットの状況や感情、思考、希望などを可視化する手法の一つである「共感図」についての投稿です。
共感図について
共感図とは?
共感図とは、商品サービスを利用するユーザー、またはそこに関わる人物の置かれている環境や感情を理解するための手法の一つです。共感図の他「共感図法」「共感マップ」「エンパシーマップ」などの名称で呼ばれます。
共感図を作成することで、ペルソナの置かれている状況や心理状況をより正確に分析、把握し、コンテンツの設計やマーケティング施策の設計を効果的に進めることができるというメリットがあります。
リサーチ項目
主に下記の要素について、調査やインタビュー、ヒアリングを行った内容をもとに作成していきます。
共感図の書き出し項目
・見えていること
・言っていること
・やっていること
・感じていること
・聞こえていること
・考えていること
インタビューや調査をはじめ、ターゲットに成り得る人物を招いて、ワークショップ形式でブレストするのもオススメ。ここでは、具体的にターゲットの状況が想定できるような情報を出すことがポイントです。
共感図のイメージサンプル
百聞は一見にしかずということで、編集部にて仮に作成した共感図のサンプルを掲載させていただきます(下図参考)。
書き出す要素については、ポジティブな要素、ネガティブな要素の双方を意識して書き出しています。
どんな要素を書き出せば良いか迷うこともあるかもしれませんが、まずは量を出力してみて、後に整理するのがはじめはオススメです。下記にパワーポイントで編集可能な、共感図のテンプレートも添付させていただきましたので、活用してみてください。
共感図テンプレート
さて、今回ピックアップさせていただいた「共感図」について、パワーポイントで作成したテンプレートを掲載させていただきます。
まずはじめに中心の円にペルソナの写真や顔を書き出します。その後、ペルソナを取り巻く各要素を整理していくという流れですね。各枠の大きさなどについては、目的に応じて編集してご活用くださいませ。
テンプレート:共感図
共感図に書き出した情報を整理する
上述の共感図フォーマットに書き出した情報をテキスト情報で整理する必要がある場合もありますよね。その場合は、共感図に書き出した情報の中から、主要なポイントとなるものをピックアップして整理します。
上記はペルソナ像+6つの要素を整理するシートの例です。各項目については箇条書きで書き出すのもよし、文章でまとめるのもよしです。必要に応じて項目を調整してみてください。
テンプレート:整理シート
ペルソナシートに反映させるのもOK
また、上記のようなシートではなく、ペルソナシートに反映させるのもOKですね。こちらはペルソナ情報を整理するシートです。共感図で抽出した情報と、ペルソナの属性を合わせて整理したい場合にオススメです。
なお、ペルソナシートについては下記の記事でピックアップして紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。
関連記事:ターゲット像を明確にしよう!ペルソナシートの書き方とテンプレート配信
おわりに
以上、【企画立案】ターゲットの気持ちを可視化する共感マップのサンプルとテンプレートについてでした。
共感図を作成するのは、初めての場合ちょっとめんどくさい…と感じる方も多いですが、作ってみるとユーザーが何を求めているのか、どんなことに困っているのかを把握・考察するための良い機会になるのが分かります。ぜひ一度時間を確保して実践してみてください。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。下記の記事なんかも合わせてチェックしてみてください。
関連記事:ユーザーのニーズを調査する際に知っておきたいゲインとペイン
関連記事:誰に・何を届けるのか?ブレストシート※パワポのテンプレートあり
※本記事の作成にあたり、下記の書籍を一部参考にさせていただいております。
参考書籍:Web制作者のためのUXデザインをはじめる本 ユーザビリティ評価からカスタマージャーニーマップまで