振り返りのフレームワークKPTをより効果的に活用するKPTA【テンプレート掲載】

こんにちは!探究.com編集部です。今回は振り返りの方法として有名なフレームワーク「KPT」に関する活用方法の投稿です。

普段からKPTをすでに使っている方、KPTの成果があまり実感できないという方、KPTってよく聞くけどまだ使ったことがないという方、ぜひチェックしてみてください。

KPTAについて

KPTのおさらい

振り返りのフレームワークKPTをより効果的に活用するKPTA【テンプレート掲載】

まずはじめに基本となる「KPT」について振り返っておきます。KPTとは、Keep(継続すること=よかったところ)、Problem(問題点)、Try(新たに取り組むこと)の順に活動を振り返り、改善していくためのフレームワークです。

Tryを具体的な行動にまで落とし込むことが重要

KPTのTry(新たに取り組むこと)部分で、ザクっとした取り組みの内容だけでなく、具体的なアクションを書き出すことが重要です。例えば、「営業を強化する」といった曖昧な状態ではなく、「●●の新規訪問先を1ヶ月あたり20社増やす」などの実行可能なレベルまで落とし込むことがポイントです。

言葉で聞いている間は容易に理解できる内容なのですが、いざKPTを行う場面になると、ぼんやりしたTryのまま終わってしまうということが少なくありません。そこで、具体的な行動にまで落としこめるようKPTに工夫を加えたのが「KPTA」です。

KPTAとは?

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考え方としてはKPTにおける「Try」の部分を「Try+Action」という2つのステップにあえて分割することで、「Action」について考える時間を確保するというものです。

KPTAの活用手順

Keep:よかったこと

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活動を振り返り、よかったことを書き出します。ここで書き出した内容は以降も継続する点となります。上手く行った施策や当たった仮説、新たに得た発見などを書き出します。

取り組むための問いの例よかったこと/できたことは何ですか?なぜ上手くいったと思いますか?一番頑張った(資源を割いた)ことは何ですか?新たに得た経験や発見はありますか?今後も継続していきたいと思うことはありますか?

Problem:改善が必要なこと

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次に、実践した中で問題がある改善が必要な点を書き出します。上手くいかなかった点、仮説が外れて成果が出なかった要素などを振り返り整理します。

取り組むための問いの例活動/業務に取り組む上で問題があると感じたことはありますか?目標に達しなかったことは何ですか?事前に立てた仮説が外れた点はどんなことでしたか?ムリ・ムダ・ムラが発生している要素はありましたか?問題の原因は何だと思いますか?

Try:新たに取り組むこと

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よかったこと、改善点が一通り整理できたら、それらの情報をもとに、以降どのようなことに取り組むかを書き出していきます。

取り組むための問いの例よかったことの精度をさらに高めるにはどんなことができますか?問題点を改善するためにどんなことができますか?問題の本質は掴めていますか?優先度の高い問題点はどれですか?問題を解決するために不足している資源はありますか?

Action:(具体的な)行動

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新たに取り組むことが書き出せたら、それを実現するために具体的にどのような行動を行うのかを考えて設定します。

取り組むための問いの例具体的にどのような行動を行いますか?どのようなスケジュールでその行動を進めますか?状態目標/行動目標はどのように設定しますか?行動の結果は定量的に計測可能な状態になっていますか?設定した行動を本当に実行したいという意思はありますか?

フレームのテンプレート

今回ご紹介した「KPTA」について、本文中で掲載したフレームのテンプレートデータを掲載しています。パワーポイントデータとなりますので、目的に応じてアレンジしてご活用ください。(ホワイトボードに同じフォーマットを作成して活用することも可能です。)

テンプレート:KPTA

KPTAは繰り返し活用する

KPTAをはじめ振り返りの手法は1回使って終わりではなく、繰り返し活用して改善し続けていくことが重要です。まず最初にTryとActionを設定したら、次回はそのTryとActionを確認した上で、活動の内容と結果を振り返り、KeepとProblemを考える、という流れで進めます。

繰り返し繰り返し、仮説検証を行う習慣を身につけることが重要ですね。ですので、実施したKPTの内容はその場で捨てるのではなく、保管して振り返りができる状態にしておく必要があります。

おわりに

以上、振り返りのフレームワークKPTをより効果的に活用するKPTA【テンプレート掲載】についてでした。KPTは日常的に活用できる便利なフレームワークです。しかしながら、「なんとなく振り返って議事録だけ残す」という形だけの振り返りになってしまう場面も多く、それではせっかくの時間と経験が無駄になってしまいます。ぜひKPTを本当の意味で使いこなすという目的のもと、KPTAについてもトライしてみてください。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。振り返りの方法について、よければこちらも合わせてチェックしてみてください。

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