開く問い(オープン・クエスチョン)と閉じる問い(クローズド・クエスチョン)【思考法】

こんにちは!探究.com編集部です。今回はアイデア発想や思考整理をはじめ、問題解決の思考について考える際に知っておきたい「開く問い・閉じる問い」に就ての投稿です。

創造のための問いについて関心がある方、「オープン・クエスチョン」や「クローズド・クエスチョン」という言葉を聞いたことはあるがよく分からないという方などはぜひチェックしてみてください。

開く問いと閉じる問い

多様な問い(視点)を持つことが豊かな思考を育む上では大切です。そして、発想を支援する問いの種類を考える際に代表的な一つの切り口として「開く問い・閉じる問い」があります。発想の段階を表す「発散と収束」とも強くひもづく考え方となります。

開く問い(オープン・クエスチョン)

開く問いとは、問いに対する解が無数に存在する問いのことです。例えば「書店の未来についてどう思う?」「面白い書店ってどんな書店だと思う?」のように、自由に回答ができるものです。発散と収束で言えば発散の段階でより有効に活用することができます。

閉じる問い(クローズド・クエスチョン)

一方の閉じる問いとは、問いに対する解のバリエーションが限られている問いを意味します。Yes or No で回答できるものや、いくつかの特定の選択肢の中で回答できるものです。例えば「書店の利用者は今後増えると思うか減ると思うか」「今力をいれるべきはビジネス・テクノロジー・アートで言えばどこになると思うか」など。閉じる問いは発散よりも収束の段階に向いています。

開いて閉じてを繰り返す

開く問いと閉じる問いの両方を繰り返すことでアイデアを練りこみます。例えば下記のような流れで、開いては閉じてを重ねていきます。

思考の展開例
「面白い書店ってどんな書店だと思う?(開く問い)」→「書店員ではなくお客様による推薦書籍が並ぶ棚のある交流度の高い書店(結論)」→「推薦者は公募の方が良いか書店からの依頼の方が良いか?(閉じる)」→「公募の方が良い(結論)」→「なぜそう思ったか?(開く問い)」…続

開く問いによって思考や視野を拡張し、閉じる問いによって論点を鋭く磨くことができます。これら2つの問いがあるということを頭において、発想を展開してみましょう。特に、複数人でアイデアを出し合おうとする際には、これらの問いの違いがあることを共通認識として持ち、意識的に使い分けられることが重要です。

おわりに

以上、開く問い(オープン・クエスチョン)と閉じる問い(クローズド・クエスチョン)を使い分ける【思考法】についてでした。今回は開くか閉じるというテーマでしたが、今後も「問い」についての考察、記事の作成については注力していきたいと思っております。ぜひまたひらめきEXを読みに来ていただけると嬉しいです。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。問題解決における問いについて、こちらもぜひ。

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