こんにちは!探究.com編集部です。本日はチームを形成していく上で知っておきたい知識の一つ「タックマンモデル」についての投稿です。
チームのマネジメント担当者や、組織運営を行う立場にある方はぜひチェックしてみてください。
タックマンモデルについて
タックマンモデルとは?
日々の問題解決の現場において、1人では解決できない問題解決に挑戦するため、メンバーを集めてチームを作ろうとすることがあるでしょう。しかし、人によって考え方や個人的な目的目標、意思決定の基準などがバラバラであるため、ただ集まればチームになるという訳ではありません。
そこで、効果的に能力を発揮できるチームを作っていくためのステップをモデル化したのが「タックマンモデル」です。心理学者のタックマンが提唱したモデルで、メンバーが集まった後、混乱を経験することで結束と規範が生まれ、強いチームになっていくというものです。
上図はタックマンモデルに沿ってチームが形成されていくステップのイメージ図です。以下、各ステップについてもう少し補足的に見ていきましょう。
形成期
メンバーが集まり、これから目的や目標、課題を共有するステップ。メンバー同士がお互いのことをまだ知らない状態であり、不安を抱えている状態です。リーダーは互いの理解の促進、共通の目的の明確化を行います。
混乱期
メンバー同士の考え方や価値観、仕事の仕方違いによる摩擦が生じ、ぶつかり合いが起きるステップです。リーダーはそれぞれの考え方や課題解決に対するアプローチの違いを尊重しながらも、全体にある目的目標に立ち返りながら、チームとして最善のあり方を模索していく必要があります。
なお、チームを一つにしていくためにはこの混乱期が欠かせないとされ、チームビルディングの手法として意図的に混乱や衝突をデザインする場合もあります。チーム形成の初期段階でメンバー同士の違いや本音をぶつけ合わせておくことで、その後のチーム形成に必要な課題が明確になるからです。
逆に衝突を避けていると、終盤になって不満が爆発し、ゴールが見えているにも関わらずチームが空中分解するという事態になりかねません。リーダーは衝突を避けるのではなく、衝突を機会にしてチームの結束力を高められるよう務めることが重要です。
統一期
混乱期を乗り越え、メンバーそれぞれの考え方やバックグラウンドを理解した状態です。その上で目指すべき目標を明確に共有し、そのために必要な新たな規範やルール、課題を設定し、チーム全体で一つの方向に向かうステップとなります。
機能期
チームが自立的に行動し、成果を生み出すステップです。リーダーが担っていた役割を別のメンバー、あるいはチーム全体で担うことができるようになっていくステップでもあり、リーダーはコミュニケーションにリソースを割き、権限をスムーズに譲渡していくことが求められます。
おわりに
以上、チームビルディングを考える上で知っておきたいタックマンモデル【組織開発】についてでした。
チームが良い状態にある時よりも、窮地にある時にこそリーダーの存在は重要になると言いますが、まさにこのタックマンモデルでも同じことが言えます。チームが衝突したり、壁にぶつかって挫折しそうな時にこそリーダーが凛と立ち、チームの結束力を高める施策を打つ必要があるでしょう。
リーダーやマネジメントを担う方は、ぜひピンチの時にこのタックマンモデルを思い出してみてください。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてお読みください♪