情報整理の際にMECEと合わせて知っておきたい「ベン図」

こんにちは!探究.com編集部です。今回は調査や情報整理の際に持っておきたい思考法「ベン図」についての投稿です。

ベン図という言葉自体は学生時代に数学の授業で習ったという方が多いと思いますが、これは数学という学問の上だけでなく、ビジネスの現場においてもとても役に立つものです。改めて意味を確認してみたいという方は是非チェックしてみてください。

ベン図について

ベン図とは?

ベン図とは、複数の集合(ここでは情報の群とする)の領域の重なりを図式化する手法です。例えば下図の様に「Aという集合」「Bという集合」の2つの集合を考える時、 生まれる領域それぞれについて考えていくことができます。

情報整理の際にMECEと合わせて知っておきたい「ベン図」

集合AとBがあった場合、ビジネスの現場で言えば代表的な着目領域として、「Aである」「Bである」「AかつBである」「AでもBでもない」「AだがBではない」「BだがAではない」あたりがメジャーかと思います。(※その他にも例えば「Aではない」など、上図には表記していない着目領域があります)

ベン図の活用イメージ

ベン図を用いた考え方の例として、いくつかのシーンを掲載してみますので、イメージが掴めないという方は参考にしてみてください。

仲間にしたいメンバーの特性を表現する

情報整理の際にMECEと合わせて知っておきたい「ベン図」

仲間にしたいメンバーの特徴について考える際、例えば上図のように重要な要素を「営業経験があるかどうか」「ファイナンスの知識が豊富かどうか」の2点に絞ってピックアップしたとします。そうすると、漠然と人を探すよりも資源を集中させやすくなり、それぞれの人物が求めている2つの要素においてどのような状況にあるかを把握・整理しやすくなります。

組織の存在目的と個々人の存在目的をすり合わせていく

情報整理の際にMECEと合わせて知っておきたい「ベン図」

組織の存在目的を考え、個々人の持つ想いとすり合わせていく際にも、ベン図を活用することができるでしょう。数ある組織の中で、なぜ自分たちの組織が存在するのか?という組織としてのミッション・ビジョン、そしてその組織の中で活動する個々人がどんな想いを持っているのか、どんな人生を歩みたいと考えていて、その組織にいるのか?という情報を可視化し、すり合わせていきます。

例えば、組織と個人の円を書いた時に、交わる部分が少ない状況というのは、バラバラになってしまう危険性が高く、円の交わりが多く豊富である場合には、共通のベクトルを持ち強い組織であると考え、行動していく、といった活用イメージです。

MECEとの違いを把握して使い分ける

情報を整理する思考法として代表的なもに「MECE」があります。MECE(ミーシー)は、モレなくダブりなくを意味する考え方で、「重複」を許さない、互いに排他的な状況を構築しようとするものです。一方で、今回ピックアップしている「ベン図」は重複の具合を考慮することができます。もれなくダブりなくを求める場合にはMECEを、重複の具合を可視化したい場合にはベン図を、目的に合わせて使い分けて活用します。

おわりに

以上、情報整理の際にMECEと合わせて知っておきたいベン図についてでした。身近な情報をベン図に整理することで、重複や領域を意識した思考力をトレーニングしてみてはいかがでしょうか。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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