似ている物事からヒントを借りる思考法「類推思考/アナロジー思考」【アイデア発想】

こんにちは!探究.com編集部です。今回は似ている物事から発想のヒントを探す類推思考(アナロジー思考)についての投稿です。

既知の情報から道の情報を推測する「推論」的な思考であり、似ている物事から思考のヒントを探すこの類推思考はとても汎用性の高い思考法です。使い方が分からないという方はぜひチェックしてみてください。

類推思考(アナロジー思考)を用いて思考の幅を広げる

類推思考(アナロジー思考)とは?

類推思考とは、2つ以上の物事の間にある類似性に着目し、考えている課題に応用する思考法です。似ている物事から他の物事を推測する方法とも言えます。

自分の考えている課題に対して、あらゆる物事から思考の材料を抽出して応用できる点が類推思考の魅力です。過去の出来事や競合他社の取り組み、さらには日常的に行う料理や掃除、昆虫や鳥など生物の持つ特徴など、さまざまな物事から思考を発展させることができます。

似ている物事からヒントを借りる思考法「類推思考/アナロジー思考」【アイデア発想】

類推思考は抽象化と具体化のセットで成り立ちます。最終的に目的とする思考領域を「ターゲット課題」、思考の材料を探してくる先を「ベース領域」と呼びます。ベース領域の持つ要素を抽象化、ターゲット課題への具体化という流れで成り立っています。以下、類推思考の流れを見ていきましょう。

類推思考(アナロジー思考)の活用法

ターゲット課題の設定と分解

似ている物事からヒントを借りる思考法「類推思考/アナロジー思考」【アイデア発想】

商品アイデアや問題の解決策など、考えようとしている課題を設定します。例ではメガネの商品アイデアを考えることを目的として設定しています。

類似性のある物事をベース領域として設定

似ている物事からヒントを借りる思考法「類推思考/アナロジー思考」【アイデア発想】

ターゲット領域から導き出した要素を持つような物事を探し、ベース領域として設定します。ベース領域を探す際、ターゲット領域の内容の構成要素を分解しておくと考えやすくなります。例えば「メガネ」であれば、低下した視力という「身体機能を補強する」「身につけるツール」などへ分解するイメージです。そして、その分解した要素を共通要素として持っている物事を探します。ここでは「杖」をベース領域に設定しています。

ベース領域の持つ要素を抽出

似ている物事からヒントを借りる思考法「類推思考/アナロジー思考」【アイデア発想】

ベース領域の持つ構造や関係性、流れ、プロセス、制度などにおける特徴を抽出します。ターゲット領域よりも優れている点や先進的な点、インパクトのある点を見つけることができると、有効な応用アイデアを見つけやすくなります。

抽出した特徴の抽象化

似ている物事からヒントを借りる思考法「類推思考/アナロジー思考」【アイデア発想】

ベース領域から抽出した要素を抽象化し、他の場面でも活用できるよう普遍的なポイントや理論、メカニズム、教訓を導きます。何が特徴的なのか、その特徴はなぜ特徴として存在しうるのかを考えます。

ターゲット領域に応用できるよう具体化

似ている物事からヒントを借りる思考法「類推思考/アナロジー思考」【アイデア発想】

抽象化したポイントや理論をターゲット領域に当てはめる方法を考えます。ここでは具体化が重要になります。実際に取り組むアクションレベルまで掘り下げて考えます。

おわりに

以上、似ている物事からヒントを借りる思考法「類推思考/アナロジー思考」【アイデア発想】についてでした。類推思考を使いこなせると、日々触れるあらゆる物事から思考を展開することができます。ぜひ様々な要素をベース領域に設定し、自身の抱えている課題に応用できる要素がないか考えてみてください。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。発想を支援する思考について、こちらも合わせてチェックしてみてください。

アイデア発想に使えるおすすめの簡単フレームワーク13選【企画立案】

論理的思考を実践する上で知っておきたい「アブダクション」【思考法】

ロジカルシンキングやクリティカルシンキングなど「思考法」について学べるオススメ本30選

TOP