チームビルディングのフレームワーク「リーダーズインテグレーション」【組織開発】

こんにちは!探究.com編集部です。今回はチームビルディングの場面で活用される手法「リーダーズインテグレーション」についての投稿です。

チームの結束力を高めたいと考えている方、新しいリーダーを選出する組織状態にある方などはぜひチェックしてみてください。

リーダーズインテグレーションについて

リーダーズインテグレーションとは?

インテグレーション(Integration)という言葉は「統合」を意味します。リーダーズインテグレーションとは、リーダーとチームメンバーの意思疎通を図り、チームの結束力を高めるフレームワークです。

チームビルディングの手法として活用されており、チームの関係性に問題があると感じた時、あるいは新たなリーダーを抜擢する際などに効果を発揮します。

大まかな流れは下記のようになります。

<リーダーズインテグレーションの流れ>

リーダーからの挨拶・自己紹介(情報提供)
–リーダー退場–
知っていること
知りたいこと
知っておいて欲しいこと
できること
–リーダー入場/メンバー退場–
議論の内容を確認
–メンバー入場–
リーダーからメンバーへの回答
フリートーク

以下、もう少し具体的な流れについて紹介します。リーダーやメンバーが部屋を出入りするので、ファシリテーターを担当する場合は全体の流れをきちんと把握しておきましょう。

リーダーズインテグレーションの活用手順

リーダーからの挨拶・自己紹介(情報提供)

まず最初にリーダーからの挨拶・自己紹介を行います。このステップでは、リーダーがどういう人物なのか、チームの方向性としてどのような将来イメージを持っているのかといった、チームの運営に関わる情報をメンバーに共有することが目的です。

メンバーへの情報共有が完了したら、リーダーはここで一旦退場します。

人の動き:リーダー退場

知っていること

リーダーが退場した後、メンバーのみでリーダーについて「知っていること」を書き出していきます。この時、ポストイットなどの動かして整理できるツールに書き出していくのがオススメです。

知りたいこと

次にリーダーについて「知りたいこと」を書き出します。性格やキャラクター、価値観などの人物像に関する情報、キャリアや業務上の特徴など、気になることを書き出します。

知っておいて欲しいこと

次に、メンバーからリーダーに対して「知っておいて欲しいこと」を書き出します。メンバーのキャラクターや得意、不得意、価値観、環境の制約条件、自分たちが大切にしている考え方、あるいは悩んでいることなどを書き出します。

できること

最後に、メンバーそれぞれがチームのために「できること」を書き出します。持っているスキルや資源、得意な分野などを可視化します。

知っていること・知りたいこと・知っておいて欲しいこと・できること、これら4つの情報を出し切ったら、ここで一旦メンバーは退場し、入れ替わりでリーダーが入場します。

人の動き:リーダー入場/メンバー退場

議論の内容を確認

メンバー同士で行われた対話の内容について、ファシリテーターからリーダーに説明します。この時リーダーは、残されたポストイットを確認すると共に、「知りたいこと」のポストイットを見て、それぞれに対する回答を考えます。

ファシリテーターとリーダーとの間で確認が完了したら、退場していたメンバーが再度入場します。

人の動き:メンバー入場

リーダーからメンバーへの回答

メンバーの行なった議論に対して、質問への回答、コメント、質問、リーダーからの要望などを行います。最後に、クロージングを行いリーダーズインテグレーションを終了します。

なお、最後に全員で対話を行なったり、意思疎通を図った上で目標について考えるといった流れに展開することも可能です。

おわりに

以上、チームビルディングのフレームワーク「リーダーズインテグレーション」【組織開発】についてでした。議論のステップを分割することで、なかなか面と向かっては伝え合いづらいことを共有できるというメリットがあります。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。リーダーシップや組織の問題について、こちらの記事もよければ合わせてお読みください♪

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