こんにちは!探究.com編集部です。今回はビジネスフレームワークへの理解を深めるために重要な、代表的な構図について触れてみたいと思います。
代表的なビジネスフレームワークの構図を押さえてみる
ビジネスフレームワークは多種多様な形をしており、様々な構図を持っていますが、今回はそれらを導入編用に抽象化し、「構成要素/関係性タイプ」「マップタイプ」「フロータイプ」の3つに分類しました。各パターンの概要と、例を合わせて紹介します。
構成要素/関係性タイプ
思考対象の構成要素、要素と要素の関係性を可視化するタイプのもの。イメージとしては、4Pや3Cなどが代表的なイメージとして該当します。思考すべき領域を明確にする機能を持っており、ビジネスフレームワークの基本機能です。身近な例で言えば、「衣食住」など。
構成要素/関係性タイプのフレームワークの例
マーケティング戦略を設計・分析する際に考える製品・価格・流通・販売促進の4つの要素で考える「4P」、物事を構成要素に分解して考えて行くことで、全体と部分を網羅的・論理的に整理する「ロジックツリー」などが構成要素/関係性タイプのフレームワークの例として挙げられます。
マップタイプ
軸を用いて二次元の領域を作成し情報を整理するもの。網羅性・俯瞰性に長けます。全体像の把握、そして全体における部分の把握、要素と要素の位置づけを理解するのに役立ちます。身近なモノで言えば「地図」に近い機能を持ちます。
マップタイプのフレームワークの例
市場における自社事業の位置付けを分析し、事業戦略やマーケティング戦略を考える「ポジショニングマップ」、目標達成機能と集団維持機能という2つの能力を指標として、リーダーシップについて考える「PM理論」などがマップタイプのフレームワークの例として挙げられます。
フロータイプ
物事の流れを整理するもの。時間の流れ、プロセスの可視化に長けます。思考の手順を示すのにも相性が良く、現場で実践するタイプのものが多く存在します。日常的に使うもので言えばガントチャートなどがあります。
フロータイプのフレームワークの例
消費者の行動プロセスを「認知・興味関心・欲求・記憶・行動」の5段階に分類して可視化する「AIDMA」、企業が顧客に届ける「価値の連鎖」を一連のプロセスで可視化し、サービスの設計や改善策を考える「バリューチェーン」などがロータイプのフレームワークの例として挙げられます。
おわりに
以上、押さえておきたい代表的なビジネスフレームワークの構図3パターンについてでした。今回ピックアップした構図はあくまでも数ある構図の中の一部です。多様なフレームワークのあり方に触れてみて、自身の活用しやすいモノを探してみてください。
フレームワークという概念に対する理解、そして、自身でフレームワークを生み出していこうとする人にとって、参考になれば幸いです。
なお、書籍『ビジネスフレームワーク図鑑』でも、70種のビジネスフレームワークを紹介していますので、よければ手にとってみてください。