企画運営の際に立てておきたい状態目標・行動目標・学習目標【目標設定】

こんにちは!探究.com編集部です。今回は企画の立案・運営時や、日々の仕事に取り組む上で考えてみたい3つの目標についての投稿です。目標設定について考えている方はぜひチェックしてみてください。

目的と目標

目的と目標の違い

まずはじめに、目的と目標について押さえておきたいと思います。「目的」とは、企画や仕事において最終的に目指す事柄、得たいものを意味します。一方の「目標」とは、目的を達成するための目印となるものです。何を何のために目指しているのか?(Why?/For What?)に答えるのが目的、実際に何を行うのか?(Do What?)に答えるのが目標、と考えてもよいでしょう。

例えば、「食を通して人々の生活をより楽しいものにしたい」という「目的」があり、「”美味しい・健康・手軽・遊び心がある”の4つを実現する主食を開発する」といった「目標」を設定するなど。

目的と目標はセットで

目的がないと何のためにやっているのかが分からず方向性や判断基準が定まらず、目標がなければ具体的に何をするのかを設計できず前に進みづらくなります。よって、企画や仕事を前に進めていくためには、目的と目標をセットで設定することが重要です。

状態目標・行動目標・学習目標

目的と目標について触れましたが、今回はその中でも「目標」に関して、「状態目標・行動目標・学習目標」の3つがあると考え、もう少し掘り下げてみたいと思います。

企画運営の際に立てておきたい状態目標・行動目標・学習目標【目標設定】

上図は、今回触れる3つの目標に関するイメージ図です。前提には、あるべき理想の姿と現状を比較し、その間にあるギャップ(問題)を埋めていくという考え方をベースとしています。この辺りがしっくりこないという方は、先に「As is / To be」について、下記の記事をチェックしてみてください。

理想と現状を比較して問題を可視化するフレームワーク「As is / To be」【問題発見】

状態目標とは?

状態目標とは、どのような状態になりたいか、どのような状態が理想かを考えるものです。例えば「売り上げ1,000万円/月」「自社商品の業界内シェアNo.1」など、ありたい姿(To be)を設定します。

この時、定性的な目標だけでなく、数値で表現(確認)できる定量的な目標を設定します。また、いつまでにその状態を目指すのか(期限)を合わせて設定しておくと、行動を考える際に、具体的に発想することができます。

行動目標とは?

行動目標とは、理想の状態を実現するために、どのような行動を行うのかを考えるものです。例えば「売り上げ1,000万円/月」という状態目標に対しギャップがあるとして、「新規営業を10件/月増やす」「販促用のランディングページをつくって広告をかける」など、具体的に何をするかを考えます。

学習目標とは?

学習目標とは、行動を行う過程で何を学ぶかについて考えるものです。例えば「販促用のランディングページをつくって広告をかける」という行動を行う過程で、「人の心に響くコンテンツの作り方を学ぶ」「短いスパンでの改善サイクルの回し方のコツを学ぶ」など。

3つの目標を持って企画運営・仕事に取り組む

一般的に仕事の中で掲げられる「目標」は、状態目標と行動目標の2つではないでしょうか。目的の達成には、これら2つの目標設定は必要不可欠であると言っても良いでしょう。

ただし、新しいことに挑戦していく、より高い効率や生産性を目指す上では、その過程から学びを獲得し、行動の主体である自分たちの成長が必要となります。学習目標を設定することによって、学びや学習、成長を促す(意識的に行う)ことができます。自分の設定している仕事上の「目的・目標」について、そして「状態目標・行動目標・学習目標」について、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

おわりに

以上、企画運営の際に立てておきたい状態目標・行動目標・学習目標【目標設定】についてでした。目標を設定し、実際に行動した後は振り返りを行い、計画と結果の違いを確認し、改善策を考えていきましょう。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。目標設定に関して、よければこちらも合わせてチェックしてみてください。

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