こんにちは!探究.com編集部です。今回は「IF(もし…なら?)」という問いを用いて発想の幅を広げる思考法「IF思考」についての投稿です。
思考の柔軟性が必要であると感じている方、アイデア発想の思考力を鍛えたいと考えている方などはぜひチェックしてみてください。
IF思考について
IF思考とは?
IF思考とは、「IF(もし…なら?)」という問いを用いて、前提や物事の捉え方を拡張し、発想の視点を変えてみようとする思考法です。自身の思考と異なる物の見方をすることで、発想の幅が広がるというメリットがあります。
また、「IF」を考えることで、思考実験、状況のシミュレーションを行うことができます。アイデアの発散・転用段階はもちろん、アイデアの検証段階においても活用できる思考法です。
別の人物の視点を仮定して考えてみる
IF思考の代表的な方法が、「自分とは異なる人の視点に立ってみる」という方法です。例えば自分の憧れる先輩であればどう考えるだろうか?あるいは発明王のエジソンであれば今この状況をどう考えるだろうか?といった具合に、別の人物になりきってみて、その人物の視点から物事を考えます。
身近な問いの活用例としては、「子どもであればどう考えるか?」「異性(男性であれば/女性であれば)どう考えるか?」などの視点をあげることができるでしょう。
なお、この考え方には「賢人会議」というアイデア発想の手法があります。これは、エジソンやアインシュタイン、織田信長、坂本龍馬などの「偉人」とその偉人の考え方を自分の脳内にインストールし、その偉人とアイデアをぶつけ合わそうとする考え方です。下記の記事でも紹介しているので合わせてチェックしてみてください。
偉人の考え方を参考にアイデア発想するフレームワーク「賢人会議」
別の場所を仮定して考えてみる
地理的な情報に「IF」を加えてみることもできます。例えば「海外だったらどうだろう?」「地方だったらどうだろう?」と考えてみることで、新たな着想を得られないかを考えてみます。
別の時間軸を仮定して考えてみる
また、時間的な情報に「IF」を加えて考えてみることも可能です。例えば「10年前だったらどうだろうか?」「10年後の未来ではどうだろうか?」などと、時間軸を動かして視点を変えてみます。
様々な前提を変えて考えてみる
ここまで、人物・場所・時間を変えて考えてみる視点について紹介してきました。これらがIF思考を用いる際の代表的な変数ですが、IF思考はこれらだけに活用されるものではありません。
そのほかのあらゆる前提に対して「もし…なら?」と考えてみることによって、発想を広げていきましょう。例えば、「もし専業が法律で禁止されたら?」「もしAIが全ての仕事を代替してくれることになって、働く必要がなくなったとしたら?」など、「当たり前である」とされていることの反対を想定してみるのも、IF思考の醍醐味です。
おわりに
以上、IF思考を用いてアイデア発想の幅を広げる【思考法】についてでした。IF思考のポイントは、「自分の視点に囚われずに、異なる視点で物事を見てみよう」というスタンスになること、とも言えるでしょう。
様々な前提が目まぐるしい速度で変わりゆく現代において、様々な前提に立って考えてみる力は、アイデア発想はもちろん、問題解決全般において必要な能力です。ぜひ日々の思考の中で、「IF」を考える時間を取ってみてはいかがでしょうか。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。アイデア発想に関して、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。