こんにちは!探究.com編集部です。本日は思考整理や意思決定、会議運営など様々な場面で活用できる「ビジネスフレームワーク」について学べる参考本をピックアップしています。
ビジネスフレームワークについて知りたいという方、事例が見たいという方、また思考整理や共通言語づくりについて関心のある方なんかはチェックしてみてください。なお、書籍は大きく分けて、広く浅くフレームワークに触れる「入門系」と、特定のフレームワークの背景にある理論について触れる「理論系」に分類して紹介します。
本ページの目次
ビジネスフレームワークについて
ビジネスフレームワークとは?
フレームワーク(framework)は直訳すると 「枠組み」「骨組み」などの意味を持ちます。思考の整理や枠組みを広げるためにあらゆる場面で用いられており、「ビジネスフレームワーク」についてはその中でもビジネスシーンで用いられるフレームワーク群のことを指しています。
SWOT分析や3C、4Pなど良く見かける有名なフレームワークをはじめ、目的や課題に応じて数百という数のフレームワークが存在します。一昔前は一部の人だけが活用していたフレームワークでしたが、現在は経営者から若手のビジネスマンまで、多くの人の活用が進んでいます。
ビジネスフレームワークを利用するメリット
フレームワークを用いることで、「何を考えれば良いのか」というベースとなる思考のポイントが導き出せる・共有できる・可視化できるなどのメリットがあります。自由に意見やアイデアを出し合う、思考した結果、空中戦になってしまって考えがまとまらない…という時にはフレームワークがあると便利ですね。
個人だけでなくチーム(複数人)でフレームワークを活用する時代へ
そして、これまでフレームワークはどちらかというと個人で使うツールだったものが、チーム(複数人)で活用する時代へと移り変わってきました。
近年、「ファシリテーション」という言葉を使ったり耳にしたりする人も多いかと思います。複雑な問題課題の解決に挑むため、従来のようなトップダウン・縦割り型の組織ではなく、フラットで横断的な組織での動きが増えています。
多様な人々が一つの目的達成に向けて意見を出し合い、合意形成し、プロジェクトを運営していくのは可能性を広げる反面で難しいものでもあります。多様なメンバーが集まる組織では、それぞれが自分の考えやイメージを持っているため、情報を可視化し、共有することの重要性がこれまで以上に高まるという訳です。
情報の可視化や共有をサポートする様々な手法やツールが日々進化しています。そうした時代の流れの中で、フレームワークも「個人で利用する思考ツール」の枠を越え、「チームで使うツール」へとアップデートが進んでいます。
ビジネスフレームワークについて学べる本(入門系)
まずはビジネスフレームワークとは何か?について学べる、広い範囲でフレームワークについて紹介している書籍をピックアップします。フレームワークそのものがテーマになっている、フレームワークの入門者向けです。
グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50
MBAで活用されている問題解決、クリティカルシンキング、戦略立案、マーケティングなどのカテゴリのフレームワークを50種類選んで紹介した本。上記のビジネス・フレームワーク (日経文庫ビジュアル)よりも少しボリューミー。どれも実際に活用しやすいフレームワークなので、ぜひこちらも目を通しておきたい一冊。
グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス分析ツール50
グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス分析ツール50
グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50と同じフォーマットで作成された、「分析」に関するフレームワークに特化して紹介した本。意思決定のためには正確な「分析」が必要不可欠。知っていると武器になる分析フレームワークを学ぶためにぜひ一読しておきたいおすすめの本。
ビジネス・フレームワーク (日経文庫ビジュアル)
戦略立案・マーケティング・問題解決・マネジメント・組織開発の5つの分野から、フレームワーク約200種類が紹介されています。コンパクトに分かりやすくまとめられているので、フレームワークについて学びたいと考えたらまず手に取りたい一冊。本のサイズも小さいため、持ち運びにも便利。
アイデア発想フレームワーク (日経文庫ビジュアル)
上記と同じシリーズの、アイデア発想段階で活用できるフレームワークを厳選した一冊。発想の幅を広げたり、偏りから脱却するために活用できるフレームワークが盛りだくさんで収録された、オススメ本です。
フレームワーク使いこなしブック
ビジネスフレームワークの活用法について、事例やイラストを交えながら分かりやすく解説している参考本。文字だけズラッと並んでいる本ではちょっと読む気がしない…。という方におすすめです。
マンガで身につくフレームワークの使い方がわかる本 生産性が劇的に高まる最強の仕事術
マンガで身につくフレームワークの使い方がわかる本 生産性が劇的に高まる最強の仕事術
これらのビジネスフレームワークの活用の仕方について、活字ではなくマンガで分かりやすく理解しようという趣旨の一冊がこちらのマンガで身につくフレームワークの使い方がわかる本。プロジェクトの運営、マーケティングにおいて必要となってくる基本的なフレームについて、実際の案件をマンガで描きながら解説してくれているので、掴みには持ってこないのおすすめ本です。
問題解決フレームワーク大全
企画とは問題解決であるというのがこのサイトの考え方です。そして、本書は問題解決、課題解決に関する考え方や手法を、扱いやすいフレームワークに落とし込んだ一冊。便利なフレームワークを37種紹介しています。思考整理、企画立案のシーンでフレームワークを活用したい人におすすめの本。
知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100
こちらも図鑑のようなビジネスフレームワーク紹介本。見開き1ページにつき1つのフレームワークが紹介されており、フレームワークの全体像を知りたいという人にオススメの参考本。掴みとして読むのにオススメで、オフィスに一冊置いておきたいような本ですね。
アイデア・バイブル
アイデア発想に関するビジネスフレームワークの教科書のような一冊。海外で書かれた書籍を「考具」の著者「加藤昌治」氏らによって分かりやすく翻訳されたものです。アイデア発想から整理の仕方まで豊富な手法が紹介されているので、ぜひ手元に置いて困ったら手に取りたいようなオススメの参考本です。
手を動かしながら考えるビジネスアイデア
ビジネスアイデアを考える際に活用できるフレームワークについて紹介されている一冊。SWOT分析をやろうとしてみるものの、自社の強みがこれと言って見出せない…と悩む人も多いかと思いますが、そんな時に本書がオススメです。SWOT分析からのポジショニングについて分かりやすく紹介されており、競合との差別化要素を考える際にとても役立ちます。
「結果を出す会議」に今すぐ変えるフレームワーク38
フレームワークを「会議」の中で活用したいと思ったら読んでおきたいオススメ本。フレームワークを一人で使うのと複数人で使うのとでは少し勝手が違ってきます。企画会議や新商品会議など、会議の担当をする機会がある人はぜひチェックしてみてください。
ファシリテーターの道具箱
ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49
フレームワークの活用に関して、「ファシリテーターとして活用するには」という視点を持って解説された一冊。複数のメンバーを巻き込みながら思考を深めていく、意思決定を行なっていくための考え方や手法がまとめて紹介されたオススメ本。
起業の科学
スタートアップを行うための考え方や企画立案のプロセスを、各種フレームワークや手法を用いて体系的に紹介している一冊。スタートアップを考えている人はもちろん、新規事業を考えている人や、ビジネスアイデアを考えている人にオススメの参考本です。
ビジネスフレームワーク図鑑
弊社株式会社アンドから刊行させていただいた書籍です。こちらも問題解決の様々な場面で活用できるフレームワークを70種紹介しています。ビジュアルブック化している点、全てのフレームワークのPPTテンプレートがダウンロードできる点などが特徴です。
ビジネスフレームワークについて学べる本(理論系)
ビジネスフレームワークはあくまでも一つの「思考ツール」であり、本来はその背景に様々な理論や事例が存在します。ツール単体でも活用できますが、理論も合わせて学ぶ方が応用して活用することができます。気になるフレームワークに関する理論について触れてみてください。
BCG戦略コンセプト
BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)による戦略論に関する著書。PPMやデコンストラクション、ポジショニングマップの活用法など、戦略を考える上で必須となるフレームワークの本質的な情報を得ることができる一冊。
競争の戦略
M.E.ポーターによる著書「競争の戦略」。ファイブフォース分析をはじめ、戦略立案に関する源流を学ぶことができる一冊。フレームワークの紹介本というよりは、フレームワークが登場する背景にある考え方を学べる、原典的な書籍。フレームワークのルーツを辿ってみたいという方にはオススメ。
学習する組織
因果ループやシステム思考など、複雑に絡み合う問題をいかに理解し、解決策を練り出していくかを考える上で読んでおきたい一冊。
おわりに
以上、ビジネスフレームワークについて勉強になるオススメ本!についてでした。ビジネスフレームワーク活用の参考になれば幸いです。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。