今日我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルで解決することはできない。

こんにちは!探究.com編集部です。こちらのセリフ、一度はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

今日我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルで解決することはできない。

これはかの有名なアインシュタインが残した名言です。今日、私たちが企業運営、日々の業務で問題課題の解決に挑む中でも、これはとても大切なメッセージだと思っています。

この言葉の意味がようやく体感として腑に落ちてきた25歳今日この頃、本記事では忘れないように整理して残しておきたいと思います。

問題課題のがんじがらめ

目の前の問題課題を解決しようとした時、どれだけ考えても解決策が見えてこなかったり。もしくはトライアンドエラーを繰り返してみても同じ場所をグルグル回っているという時があります。

この時、問題や課題の全体像が見えていなかったり、大元の原因や問題課題が理解できていない場合があります。木を見て森を見ずですね。

筆者の私自身、頑張ろうとすればするほどよくこの「部分しか見えていない状態」に陥ります。

問題を俯瞰する

そこで必要となるのが問題課題を一つ上の視座から見るという作業。部分に囚われている状況を上から俯瞰することで、それまでは気がつかなかった問題の構造や関係性、解決の糸口を見つけることができるようになります。

一般にこうした俯瞰する能力はメタ認知能力と呼ばれ、様々な業界業種で求められる力の一つとなっています。

問いが必要

そして、どのようにして一つの上の視座から状況を見るのか?という話で、そのために重要な要素が「問い」です。

全体像を俯瞰するための問い、問題課題の根本を引き出すような問いが重要となります。例えば「そもそもなんのためにこの問題課題の解決に取り組むんだっけ?」「これって他の方向性でも代替することはできないの?」といったような問い。

集中すればするほどどうするのか?という「How」系の下位概念を探究する問いばかり考えてしまいますが、一度「Why」系の上位概念を探究する問いを持てると俯瞰しやすくなります。

自分はその方法にこだわっていたけど、そもそもの目的を改めて考えると別の方法でも良かったり、その問題課題よりも優先して解決するべき問題課題が分かる。ということが筆者自身多々あります。

フレーム例とテンプレート

このような問いの立て方は状況や目的に合わせて多数の方法が存在しますが、ここでは一つのフレーム「WRAITEC」を紹介してみたいと思います(問いの立て方についてはまた別途記事にできればと思います)。

WRAITECは「What do you mean」「Reason」「Assumption」「Inference,If..then..」「True」「Example,Evidence」「Counter-Example」の疑問文の頭文字をとって「WRAITEC(ライテック)」と呼ばれます。

一つ一つの言葉の意味や定義はハッキリしているか?なぜやるのか?そもそもなぜ必要なのか?どのような前提でこの話をしているのか?どのような仮説を持っているのか?他の仮説にはどのようなものがあるか?仮説にはどのような根拠があるのか?信頼性はあるのか?…

などの問い。そしてこれに5W2Hを組み合わせて問いかけていくのがオススメ。

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メタ認知のオススメ本

最後に、この状況を俯瞰して問題課題を上から見る、という内容についてもう少し情報をインプットしてみたいという場合はこちらの書籍がオススメです。よければ合わせてチェックしてみてください。

メタ思考トレーニング

メタ思考トレーニング (PHPビジネス新書)

第1章 ウォームアップ編
第2章 Why型思考のトレーニング
第3章 アナロジー思考のトレーニング
第4章 ビジネスアナロジーのトレーニング

メタ思考の概念的な考え方、どのようにトレーニングしていけば良いのか?についてコンパクトに分かりやすくまとめられています。

▽この本をチェックする
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おわりに

以上、『今日我々の直面する重要な問題は、その問題をつくったときと同じ考えのレベルで解決することはできない。』についてでした。

また、付箋を活用した課題整理の方法については下記の記事でも紹介しています。

関連記事:モヤモヤした時に試したい!課題整理の手順※フレーム付

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