企画書テンプレートをご活用くださる皆さまへ「企画書は一人で書いてはいけない」

企画マン必読!”企画書は一人で書いてはいけない”

せっかく企画書を作成したけれど、
プロジェクトが途中で止まってしまった。。
動き出しはしたが、効果が出ずに悪戦苦闘している。。
結局は “企画倒れ” なことが多い。

だとすると、その理由の大部分は
「企画を練り上げるプロセス」に問題があるからです。

1.まずは企画・企画書を取り巻く環境の変化を把握しよう

1-1.変わりゆく組織形態
トップダウン型の組織形態からフラット型の組織形態へ。

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この組織のあり方の変化により
一部の人間が決めて、それに従い他大多数が動く。
という組織構造から、
最初にみんなで決めて役割分担!
という組織のあり方に変化しました。

1-2.一つの企画に関わるメンバーの多様化
役割分担してみんなで進めよう!というスタンスが普及することで、
より多様なメンバーと一つの企画を推進する場面が多くなりました。

クラウドソーシングサービスなどの普及も影響し、
その道の専門家と組むために、
エリアを飛び越えてチームが編成されます。

単独の部門だけでなく、他部門間に渡ってのチーム作りをする機会や、
経営層から現場のスタッフまでが一緒に議論を交わす必要性が、
増しているのではないでしょうか。

日常、別々の言語・基準で生活しているメンバーが集まるため、
「一つのことを一緒にしようとする」ところで様々な摩擦が生じます。

そのためより一層、
◎共有する力・すり合わせる力
◎違いを多様性と捉え、活かす力
が求められるようになりました。

2.今、求められている「対話」そして「探究思考」

2-1.異なるバックグラウンドを持つメンバー間では質の高い「対話」が必要
多様なメンバー間で、イメージを一つに擦り合わせていくには、
これまでのような一方通行の意思伝達を行っていてはうまくいきません。

双方向のコミュニケーション、
そして互いが建設的な姿勢で情報を伝達し合う「対話」が重要になってきました。
相互理解を生み出し、多面的に物事を見つめるための安心な「場づくり」が
できるかどうかが求められています。

2-2.深堀し、多面的にモノゴトを捉える「探究思考」が必要不可欠
ではなぜ今、
多様なバックグラウンドを持つメンバーを巻き込む必要があるのでしょうか?

それは私たちが向き合おうとしている問題の原因が複雑化しているからです。
単純な技術開発、流通経路の見直しなどの1次的な問題ではなく、
これまでの既存の概念やシステム、組織のあり方などの”前提を問い直す”ような、
深いレベルでの問題解決が求められるようになりました。

なぜなんだろう?もっと良くするには?
今、時代に求められているのは「問う」ことです。

開いて閉じて、また開いては閉じて、
より多様なアイデアと情報を武器に、
どんどんドリルダウンして知見を深めていきます。

What? Why? When?…???

「本質」はどこにあるのか?
真に価値のあるものを生み出すため、
私たちは問題に対して、
そして企画を行う自分たち自身に対して問いかけ続ける必要があります。

複雑に絡み合う問題を突破するための「探究思考」が必要不可欠となりました。

3.企画書の活用によって加速する「対話」と「探究」

上記で述べてきたようなモノゴトを多面的に見つめ、深める作業「探究」。
これは今まで私たちアンドが取り組んできた「企画する」というチカラそのものです。
私たちは企業の課題、地域の課題を解決するために様々な企画を行ったり、
企画立案をサポートさせていただいてきました。
私たちがその際の思考・構造・行動計画を落とし込んでいた共有ツール、それが企画書です。

何十枚に及ぶような企画書を書くことは、
新規事業や新しいプロジェクトを立ち上げるような段階では必要ありません。
それよりも「企画書」という共通の思考基準・プロセス・フレームを持つことで
圧倒的に対話と探究の速度・質が向上するという点に目を向けます。

4.”企画書の作成を始める前に”まとめ

◎企画・企画書を取り巻く環境は変化していること。
◎今求められている「対話」そして「探究思考」
◎これらをサポートするために生まれ変わる企画書フレーム。
についてイメージは共有できましたでしょうか?

企画の力を通じて溢れる問題課題を解決しようと挑戦されるすべての人へ、
終わりなく問い続ける探究心と、
解なき解を生み出していくための力を育むため、
少しでも力になれていれば幸いです。

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