こんにちは!探究.com編集部です。本記事は著書『ビジネスフレームワーク図鑑』の活用コラムです。
ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70
Whyからはじめるフレームワーク活用
フレームワークを使うこと自体が目的化してしまう問題
フレームワークを活用しようと考えた場合に陥りやすい問題の一つが「フレームワークを使うこと自体が目的化してしまう問題」です。
組織には本来、売上増やコミュニティの活性化、コミュニケーションの促進などなど、組織として目指すべき上位目的が存在しています。それらの目的を果たすための方法論の一つとして存在するのがフレームワークですが、フレームワークの活用法を学習していると、フレームワークを使うこと自体が目的になってしまい、上位の目的を見失うというケースがあります。
それでは本末転倒です。そこで、フレームワークを活用しようと思う際は下記の3点、フレームワークを活用するための「Why・What・How」を意識てしてみてほしいと思います。
フレームワーク活用の目的(Why)
まず、フレームワークを活用する目的(Why)を考えます。そもそも何を自分は実現したいと思っているのか?組織として何を目指しており、その中で自分は何を担当しているのか?という上位目的を確認します。
上位目的を達成するために、今目の前の問題があります。その問題を解決するベストな方法は何か?を考えてみて、そのためにフレームワークを活用した方が良いという結果が出れば、フレームワークを活用します。
フレームワークが担う機能(What)
何かしらの目的を持ってフレームワークを活用する訳ですが、次に考えるべきは「どのフレームワークを使うべきなのか」ということです。
目的を達成するためにはどのフレームワークが適切か?を知る必要があります。そして、適切なフレームワークを選択するには、各フレームワークがどのような機能を持っているのか?(What)を知る必要があります。
ある程度の数を知った上で、目的とするシーンで活用すべきフレームワークを選択していきましょう(ビジネスフレームワーク図鑑においては、各ページでの解説テキスト、および巻末のフレームワーク一覧を参考にしてみてください)。
フレームワークの活用方法(How)
フレームワークの活用目的、各フレームワークの担う機能の理解と選択、それらを考えた上で最後に来るのが「フレームワークの使い方」です。ここでようやくフレームワークを実際に活用する方法論を考えます。
重要なのはWhy
これらはWhy→What→Howの順番で重要です(Whyが最も重要)。この順番が逆転してしまうと、フレームワークの活用法に囚われて、そもそもの目的を見失うという自体を招きかねません。
ビジネスフレームワーク図鑑を活用する際も、この「Why」を大切にすることが、各フレームワークの力を最大限に引き出すことにつながります。
おわりに
以上、Whyからはじめるフレームワーク活用 #ビジネスフレームワーク図鑑 活用コラムについてでした。もちろん、まず試しに使ってみよう!という理由で方法論から入ること自体が問題な訳ではありません。フレームワークを本当の意味で活用しようとするのであれば、いかなる入り口で入ったとしても、最終的には「Why・What・How」を考えることが重要であるという点だけ押さえていただければと思います。