40種類の発明原理を用いてアイデアを考えるフレームワークTRIZ【アイデア発想】

こんにちは!探究.com編集部です。今回はアイデア発想の場面で活用できるフレームワーク「ZRIZ」についての投稿です。

アイデア発想の手法を探している方、現在知っている既存のアイデア発想手法をさらに効果的に活用したいと考えている方などはぜひ、TRIZをチェックしてみてください。

参考書籍

トリーズ(TRIZ)の発明原理40 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考支援ツール

TRIZについて

TRIZとは?

TRIZ(トリーズ)とは、ロシアの特許審査官が、数多の特許技術を調査することでまとめた問題解決の理論のことです。この理論では、数多の問題と、それらの問題を解決するためのアイデアを一般化して分類しています。存在する問題を抽象化するモデルを与えることで、一般化を支援し、どのようなアイデアを考えれば良いかを導き出すことができるようにしたのがTRIZの便利なところです。

40の発明原理

TRIZでは、アイデアを発想する際のパターンとして、40種の原理にまとめられています。なお、問題の特性は39種に分類することができるとし、それらの特性に応じた発明原理を用いることで、効果的なアイデアを生み出しやすくなると考えます。

TRIZの発明原理分割原理分離原理局所性原理非対称性原理組合せ原理汎用性原理入れ子原理つり合い原理先取り反作用原理先取り作用原理事前保護原理等位性原理逆発想原理局面原理可変性原理アバウト原理他次元移行原理機械的振動原理周期的作用原理高速実行原理禍転じて福となす原理フィードバック原理仲介原理セルフサービス原理代替原理使い捨て原理メカニズム代替原理流体作用原理薄膜利用原理多孔質原理変色原理原理均質性原理排除再生原理パラメーター変更原理相変化原理熱膨張原理高濃度酸素原理不活性雰囲気原理複合材料原理

出典:トリーズ(TRIZ)の発明原理40 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考支援ツール

上記40種の発明原理を応用して考えることで、様々なアイデアの創出を行います。ここでは一つ一つの意味については割愛しますが、こうした切り口が存在しているということをリストのように保持しておくことが、アイデアの発想を促進してくれますね。(詳しい内容が気になる場合は参考書籍をチェックしてみてください。)

TRIZの魅力

さて、ここからは本記事の筆者である私、宮田が個人的に感じているTRIZの魅力を少し。TRIZを活用する場合、まず問題を正確に把握して抽象化するというステップを経ます。この抽象化のステップが非常に重要であると私は考えています。

アイデア発想の手法は数多の方法・フレームワークが紹介されていますが、そのほとんどは「どうアイデアを考えるか」という「How(方法論)」に力点が置かれています。その点、このTRIZはまず「何が問題なのか」という「WhatやWhy」に一度着目するというステップを自然と包括します。

この部分の思考性を吸収できると、発明原理の活用はもちろん、そのほかのアイデア発想手法をさらに効果的に活用できるようになるでしょう。TRIZという理論の理解と活用を通じて、アイデア発想の前段階にある「問題の理解」についても考えてみてはいかがでしょうか。

おわりに

以上、40種類の発明原理を用いてアイデアを考えるフレームワークTRIZ【アイデア発想】についてでした。本記事作成にあたり、下記の書籍を参考にさせていただいております。TRIZについてきちんと知りたいという場合は、手にとってみてください。

トリーズ(TRIZ)の発明原理40 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考支援ツール

トリーズ(TRIZ)の発明原理40 あらゆる問題解決に使える[科学的]思考支援ツール

なお、問題を一度抽象化して考えるという点について触れましたが、この問題の「抽象化」や「類推」については、個人的に下記の書籍がとても分かりやすくてオススメです。よければこちらもチェックしてみてください。

メタ思考トレーニング (PHPビジネス新書)

メタ思考トレーニング (PHPビジネス新書)

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。

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