マーケティングについて考える上で知っておきたいイノベーター理論とキャズム

こんにちは!探究.com編集部です。新しい商品やサービス、事業を生み出した場合には、それを広く世の中に広めていく必要があります。そこで知っておきたいのが「イノベーター理論」と「キャズム」です。

マーケティングを担当される方や、新商品開発に携わる方などはぜひチェックしてみてください。

イノベーター理論について

イノベーター理論とは?

これまでになかったような新商品や新サービス、新技術が世にリリースされた際、一気に全体に広まるということはありません。一部の人々が採用し、徐々に市場全体に復習していくという流れがあります。その普及していく順番を、顧客の属性で分類してモデル化したのが「イノベーター理論」です。

マーケティングについて考える上で知っておきたいイノベーター理論とキャズム

より早い段階で採用する顧客層から順に、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティー、レイトマジョリティー、ラガードの5タイプに分類されます。

イノベーター

とにかく新しいもの好き。新しい商品や技術、トレンドなどに無条件に飛びつくような層。新しいということそのものに価値を感じており、機能的に実用的かどうかにそこまでこだわりを持たない層で、市場の3%を占めると言われています。

アーリーアダプター

同じく新しい商品や技術にいち早く興味を持って採用する層として存在するのがアーリーアダプター。イノベーターの様子も見ながら、その商品や技術にどのような価値があるかを機能的に判断しつつ、採用します。市場の13%を占めます。

アーリーマジョリティー

アーリーアダプターの様子や情報発信を受けて、採用を決定するのがアーリーマジョリティーです。世の中的にその商品や技術が良いとされているか、成功事例と失敗事例がどうなっているかなどの情報を重視する層で、市場の34%を占めます。

レイトマジョリティー

みんなが使っているという安心感を得てから採用を決める大衆層。新しいものには保守的で、それが一般的になるまで採用をしようとはしない層です。市場の34%を占めます。

ラガード

新しい商品や技術に対して反対派の層。最後まで新商品の購入や新技術の導入を行おうとはしません。市場の16%を占めます。

キャズム

マーケティングについて考える上で知っておきたいイノベーター理論とキャズム

上記の5つのタイプの中で、アーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間には大きな溝があるとされており、これを「キャズム」または「普及率16%」の壁と呼びます。

アーリーアダプターまでとアーリーマジョリティー以降で、ニーズが異なってくるため、マーケティングを実施する際には各顧客層に合わせた価値の見せ方が必要となります。

アーリーアダプターまでは直感的に新商品や技術の価値や発展性を理解し採用ますが、アーリーマジョリティー以降は分かりやすいメリットや信頼性を提示する必要があり、現状からの以降の流れについてもイメージを共有することが必要となります。

おわりに

以上、マーケティングについて考える上で知っておきたいイノベーター理論とキャズムについてでした。マーケティングを実施する際は、このキャズムの存在をあらかじめ認識し、対策を立てることが重要となるでしょう。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。イノベーター理論やキャズムについて、さらに詳しく知りたいという方は、下記の書籍も合わせてチェックしてみてください。

参考文献・オススメ書籍

キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

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