こんにちは!探究.com編集部です。今回は事故や失敗の背景を分析する際に知っておくと参考になる、「ハインリッヒの法則」についての投稿です。
事故が起きた時、その表面だけ見ていては本質的な問題を解決できません。目に見える問題の背景には、さらに多数の小さな問題や危機が潜んでいるという考え方がハインリッヒの法則のエッセンスです。問題の改善に取り組む方はぜひチェックしてみてください。
ハインリッヒの法則について
ハインリッヒの法則とは?
ハインリッヒの法則とは、労災事故の発生確率を分析したものです。具体的には1件の大きな事故(トラブル)の背景には、29件の小さな事故(トラブル)と、300件の傷害にいたらない事故(ヒヤリハット)があるとされます。この法則をまとめたハインリッヒ氏の名にちなんで「ハインリッヒの法則」と呼ばれます。
目に見える大きな事故に対処することはもちろんですが、その背景にある小さな事故や、ヒヤリハットに目を向けて解決していくことが必要であると考えます。
例えば現場でトラブルが発生した場合
ハインリッヒの法則を現場でのクレームに当てはめて考えてみます。例えばお客様との間で1件のトラブル発生したとします。するとその時、背景には29件のクレームが大なり小なり寄せられており、さらにその背景には300件の不満がお客様の中には生まれている、と考えます。
目の前のトラブルが解決できたら、その根本にある不満について調査し、解決策を立てて実行していくことが重要です。この時、300の不満は外に向かって口コミという形で波及しているということも忘れてはならないポイントです。
評判やレビューが認知の初期段階で重要な要素となっている現代において、こうした目に見えない問題を解決していく努力は必須です。些細なシーンの一つ一つにおいて、お客様の目線に立って商品サービスを改善していきます。
おわりに
以上、ハインリッヒの法則とは?事故や失敗の背景を分析して対策を立てるについてでした。元々は事故の発生確率に関する分析の結果生まれたハインリッヒの法則ですが、上記のようにクレーム他、様々な失敗に当てはめて考えることができます。
問題の解決に取り組む際には意識してみてはいかがでしょうか。それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてチェックしてみてください。
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