ブレインストーミングを応用したアイデア発想フレームワーク「ゴードン法」

こんにちは!探究.com編集部です。今回はブレインストーミングの応用手法「ゴードン法」についての投稿です。

ブレインストーミングを実施しようと思うものの、固定観念や過去の体験に引っ張られて既存のアイデアから発展させることができない、という悩みを抱えることはないでしょうか。ゴードン法は、ブレインストーミングを二段階に分けて実施することで、より広く有効なアイデアを生み出そうとする手法です。

アイデア発想に取り組む人、ファシリテーターを担う人などはぜひチェックしてみてください。

ゴードン法について

ゴードン法とは?

ゴードン法とは、ウイリアム・ゴードンが提唱したブレインストーミングを応用したアイデア発想手法です。ゴードン法では、本来アイデア発想を行いたいテーマをいきなり話し合うのではなく、二段階に分けてブレインストーミングを実施します。

まず目的とする本来のテーマを設定したら、一度そのテーマを抽象化したテーマを設定し、メンバーに本来のテーマを伝えずに抽象的なテーマでブレインストーミングを行います。仮のテーマで一度ブレインストーミングを実施することによって、既存の知識や経験、思考領域に囚われることなくアイデアを生み出すことができるというメリットがあります。

ゴードン法の活用手順

本来のテーマと抽象的なテーマを設定

まずはじめに、本来アイデア発想を行いたいテーマを設定します。次に、そのテーマとは異なる仮のテーマを設定します。この時、本来のテーマを少し抽象化したテーマを設定するのが良いとされます。

例えば、まず「勉強が捗るノートとは?」というテーマを設定して商品アイデアを考えようと設定した場合、「これからの時代に求めらる良い勉強とは?」「人が主体的に学びたくなるための要素は?」などの抽象的なテーマを設定するイメージです。

抽象的なテーマでブレインストーミングを実施

テーマが設定できた後、まずは抽象的な方のテーマでブレインストーミングを実施します。上記の例で言えば「これからの時代に求めらる良い勉強とは?」をまず実施するということです。

このフェーズでは、参加者には本来のテーマを知らせずに実施します。自由に発想することが重要です。ファシリテーターを担う人は、このフェーズの終了に向かうに連れ、本来のテーマに通ずる重要なポイントや課題が出てきているかをチェックします。

本来のテーマでブレインストーミングを実施

前のフェーズで出てきた話の内容を含め、本来のテーマでアイデア発想を行います。

おわりに

以上、ブレインストーミングを応用したアイデア発想フレームワーク「ゴードン法」についてでした。仮のテーマでまずブレインストーミングを実施することによって、参加者にとっての心理的抵抗感を軽減することができます。

どうしても既存のアイデアから離れられないという場合は、ゴードン法をヒントにプログラムを構成してみてはいかがでしょうか。それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。アイデア発想に関して、よければこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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