問題解決にトライするうえで知っておきたいチャンクダウンとチャンクアップ

こんにちは!探究.com編集部です。今回は問題解決の場面はもちろん、日々のあらゆる思考の場面で知っておきたい「チャンクダウンとチャンクアップ」についての投稿です。

ロジカルシンキングについて学びたいと思っている方、ファシリテーターとして場の情報を論理的に整理する必要のある方などはチェックしてみてください。

チャンクダウンとチャンクアップ

チャンクダウンとは?

チャンクとはもともと「塊」を意味する言葉です。チャンクダウンとは、特定のチャンクである「情報の塊」からさらに細かい具体的なチャンクへと掘り下げて考えることを言います。

問題解決にトライするうえで知っておきたいチャンクダウンとチャンクアップ

ロジックツリーで言うと、より下位の具体的な情報に目を向けることと同じですね。例えば「ラーメン」について考えている時、より具体的に「塩ラーメン」「味噌ラーメン」と考えていくのがチャンクダウンです。

チャンクアップとは?

一方でチャンクアップとは、チャンクを上げること、つまりより抽象度の高い情報に目を向けるということです。

問題解決にトライするうえで知っておきたいチャンクダウンとチャンクアップ

ロジックツリーで言うと、上位の抽象的な情報に目を向けることになりますね。「ラーメン」について考えている時、「麺類」さらにその上の「食べ物」と抽象度を上げて考えていくのがチャンクアップです。

チャンクダウンとチャンクアップの両方を使いこなそう

さて、ここまでチャンクダウンとチャンクアップについて触れてきました。この2つの思考はどちらか一方だけ知っておけば良いのではなく、両方を使いこなせることが重要です。

例えば「ラーメン」についてアイデア発想を行なっているとした場合、「麺類」「食べ物」などのそもそもの概念や位置付け、具体的な「塩ラーメン」「味噌ラーメン」について知っていることの両方が必要で、もっと言えば「うどん」などの別のテーマから参考になるアイデアを応用する能力も求められます。

自分やチームの思考・議論が抽象的になりすぎている場合にはチャンクダウンを、具体的すぎて論点を見失っている時にはチャンクアップを意識し、常に情報の全体と部分を捉えることがポイントです。

おわりに

以上、問題解決にトライするうえで知っておきたいチャンクダウンとチャンクアップについてでした。あらゆる思考法やフレームワークを活用する上で、この抽象度のコントロール能力は必要不可欠です。

ぜひこの機会に自身の抽象度コントロール能力について考えてみてください。なお、この抽象度の考え方については、著書『具体と抽象』が分かりやすくてオススメなので、よければ合わせてチェックしてみてください。

オススメ書籍

具体と抽象

TOP