問題解決・アイデア発想に使える思考法【一覧】

こんにちは!編集部です。今回は企画運営を推進していく上で活用できる「思考法」についての投稿です。日々の問題解決の中で頭をどう使うか、どのように物事を考えるか、そんなテーマについて考える機会のある方はぜひチェックしてみてください。

思考法とは

思考法とは何か

この記事の中では「思考法」を「物事に対して考えや思いをめぐらせ、結論を出す行為、あるいはそのプロセスにおける要点を体系化したもの」とします。問題解決やアイデア発想において、何を考えるか、どのように考えるかといった頭の使い方を目的に応じてまとめたものとも言えるでしょう。当記事では、先人たちが培ってきた思考法を一覧形式でリストアップしています。

なぜ思考法が必要か

行動の背景には、意識的か無意識的かに関わらず何らかの思考が存在します。行動の質を高めるには、その背景にある思考の質の向上が欠かせません。

例えば、営業担当者が実際に多くの企業のもとに足を運び、営業活動に励むこと、これは成果を出す上で大切な「行動」です。その営業活動の効率や成約率を高めるためにどのように工夫すれば良いかを考えるのが「思考」です。実際に何らかの問題を解決するのは行動の結果ですが、その行動をより高めていくには思考が重要な役割を果たします。

そして、その思考、物事の考え方にも多様なスタイルやポイントが存在し、思考法というのはそのスタイルやポイントを一般化してまとめたものです。ここでは、それらの例を紹介していきますので、自身の物事の考え方と対比させながら、取り入れると良さそうなエッセンスがないか探してみてください。

思考法一覧

論理的思考(ロジカル・シンキング)

論理的思考とは、結論と根拠のつながりを明確にし、客観的かつ合理的な思考を行うための思考法です。「◯◯だから△△」で思考が繋がっている思考法という表現をすることもできるでしょう。論理思考、ロジカル・シンキングとも呼ばれます。

演繹的思考

演繹的思考とは、観察した事象に対して一般的に正しいとされるルールや理論などの「大前提」を関連付け、結論を導き出す思考法です。既知の事実から未知を推測する「推論」の文脈においては「演繹法」と呼ばれます。

帰納的思考

帰納的思考とは、いくつかの具体的な観察事項の中から共通点を見つけ出し、普遍的な一般論を結論として導き出す思考法です。

アブダクション(仮説的推論)

アブダクションとは、観察した事実が起きた理由を説明できる仮説を考える思考法です。日本語では「仮説形成」に該当します。演繹的思考、帰納的思考と並ぶ第三の推論法であり、最も論理の拡張性が高い探究的な思考法として注目を浴びています。

批判的思考(クリティカル・シンキング)

批判的思考法とは、健全な批判精神を持ちながら、物事を論理的に考える思考法です。論理的思考において、前提や固定観念に囚われず、その正しさを客観的に批判しながら精度を高めていく思考法と言えます。

PAC思考

PAC思考とは、Premise(前提)、Assumption(仮定)、Conclusion(結論)の3項目に着目し、結論の妥当性をチェックすることで、思考の精度を高める思考法です。批判的思考を行うための具体的な思考法の一つとなります。

類推思考(アナロジー思考)

類推思考とは、異なる物事の間にある類似性に着目し、思考対象となる課題に応用する思考法です。似ている物事から発想のヒントを「借りる」考え方となります。アナロジー思考とも言います。

水平思考(ラテラル・シンキング)

水平思考とは、論理的な正しさに縛られず柔軟に発想を広げる思考法です。論理的思考が連続的な縦の思考を行うことから「垂直思考」と呼ばれるのに対し、非連続で論理から横にズラすような思考を行うため、水平思考と呼ばれます。

逆説思考

逆説思考とは、一般的に正しいと考えられていることの「逆」を考えることで、新しい発想の切り口を探す思考法です。常識や定説に囚われない柔軟な発想を促すもので、水平思考を有効に活用する具体的な方法の一つと言えます。

IF思考

IF思考とは、「もしも…だったら?」という仮の状況や条件を想定することによって、発想を促進する思考法です。既存の思考の枠組みの中では得られない、新しい着想を獲得できる点が魅力となります。

デザイン思考

デザイン思考とは、デザイナーの思考プロセスや物事の見方を用いて、問題解決に取り組む思考法です。作り手の持つ技術起点ではなく、ユーザーをよく観察することで課題を掴み、その課題を起点として技術を活用することを重視します。

ストーリー思考

ストーリー思考とは、物事を一連の物語として捉えて発想・表現する思考法です。ストーリーで考えることによって、物事の現場イメージを具体化することができる、時間的な変化の因果関係を把握しやすい、他者への情報伝達において共感を得やすい、記憶に残りやすいといったメリットがあります。

システム思考

システム思考とは、複雑な問題の問題の全体と部分の関連性を構造的に捉え、問題解決の方法を考える思考法です。個々の問題を独立した問題として考えるのではなく、個々の問題は相互に影響を及し合い、一つのシステムとして存在すると考えます。

メタ思考

メタ思考とは、物事を一つ上の視点から客観的に考える思考法です。具体的に物事を考える現場での思考に対し、何を考えるのかを考える、どう考えるのかを考える思考となります。自分自身を「幽体離脱して上から見て考える」、「ゲームのキャラクターに見立て、操作しているように考える」などのイメージを例として表現される場合もあります。

トレードオン思考

何かを得るには他の何かを失わざるをえない関係性をトレードオフと言います。品質とコスト、仕事とプライベートなどが代表的な例としてあげることができます。トレードオフを打破して、2つの相反する要素を両立させようと考える思考が「トレードオン思考」です。

AND思考

AND思考とは、物事をAかBかという「OR」で排他的に考えるのではなく、AとBを両立して「AND」で考える思考法です。

ニーズ思考

ニーズ思考とは、顧客の持つニーズをよく理解し、ニーズを起点としてアイデアを考える思考法です。ニーズ思考が欠けると、作り手都合のアウトプットになってしまいやすいため、顧客の課題にフォーカスするニーズ思考が必要とされます。

シーズ思考

一方、シーズ思考とは、保有している資源や強みを活かして価値を生み出そうとする思考法です。ニーズ思考で適切に顧客の課題を掴んだら、その課題を解決するために自社の保有する資源を最大限に活かすべく、シーズ思考が必要となります。

ビジネスモデル思考

ビジネスモデル思考とは、顧客に対して継続的に価値を提供するための仕組みを考える思考法です。誰に何を提供するのか、そのためにどのような生産コストが必要となり、それを補うためにどのような収益構造を設計するかを考えます。

逆算思考

逆算思考とは、ゴールとなる未来を起点にして現在を考える思考法です。逆算思考のメリットは、過去から現在の流れに縛られずに未来を描ける点、未来が明確なため今何をすべきかを考えるための基準が明確になる点です。

積み上げ思考

逆算思考に対し、過去から現在の流れを起点として、未来を積み上げて考える思考を積み上げ思考と呼びます。現在保有する強みを活かして直近の未来で何をするか?と考える場合には積み上げ思考が有効です。

2軸思考

2軸思考とは、縦軸と横軸2つの軸を用いることで、情報の整理、理解、思考の発展を促す思考法です。2軸で考えることのメリットは、溢れる情報をシンプルに整理し、俯瞰できる点です。

図解思考

図解思考とは、図の作成を通して複雑な情報の関係性をシンプルに捉える思考法です。文章で書き出して考えるだけでは捉えるのが難しい、要素と要素の「関係性」を理解しやすい点が魅力となります。

改善思考(カイゼン思考)

改善思考とは、定めた指標に沿ってより生産性の高い方法を模索していく思考法です。単位時間あたりに生み出せる価値や成果の量を高めていくことが目的です。PDCAサイクルに代表される枠組みを用いて、物事の循環を考えることがポイントとなります。

フレームワーク思考

フレームワークとは問題解決を行うための「思考の枠組み」を意味します。先人たちが試行錯誤の中で蓄積してきた成功の「型」とも言えます。そして、フレームワークを用いて効率的な思考を行うのがフレームワーク思考です。

発散的思考

発散的思考とは、思考するテーマに対して、要素や選択肢を思いつくだけ出力していく思考法です。少から多を考える思考であり、取り入れた情報より多くの情報を導き出すこととなります。発散的思考では、次項の収束的思考と比べて、質より量を重視します。

収束的思考

収束的思考とは、発散とは逆に複数の情報から一つの結論へと見出していく思考法です。発散によって広げた情報の中から共通点を見出し、要点を抽出し、目的に合う結論を一つに絞っていく思考です。多から少へと向かう思考であり、要素と要素の統合や、評価・選択を行うことで質を高めることを重視します。

分析的思考

分析的思考とは、思考の起点となる要素を小分けにし、その内部を細かく考えていく思考のことです。分解、具体化が主要な思考となり、枠組みの中における状況やメカニズムの理解を目的として用いられることが多い思考となります。

拡張的思考

拡張的思考とは、思考の起点となる要素を含む、より広い領域へと発想を展開する思考です。目の前の情報を「何らかの全体に対する部分である」と捉え、全体にあたる腰輿や意味、概念を考えようとするものです。分析的思考に対し、統合、抽象化が重視され、創造性に富んだ思考となります。

哲学的思考

哲学的思考とは、物事の意味の本質を考える思考法です。物事には意味と事実が存在し、事実を追求していくのを科学的思考とすると、意味について追求していくのが哲学的思考です。

弁証法

弁証法とは、ある特定の意見とそれに対立する意見を統合することによって、より良いアイデアを生み出していく思考法です。

ポジティブ思考

ポジティブ思考とは、物事の「良い面」「積極的な面」「チャンス」「強み」を重視して物事を考える思考法です。

ネガティブ思考

ポジティブ思考に対し、「悪い面」「消極的な面」「リスク」「弱み」を重視するのが「ネガティブ思考」となります。思考をスタートさせる場面ではポジティブに可能性を模索し、実現アイデアを考える場面ではネガティブ要素に着目し、克服・カバーするアイデアの創出を行います。

自責思考

自責思考とは、問題の原因を自分の行動や思考など、「自分自身」にあると考える思考法です。自分のコントロールできる変数や問題に思考をフォーカスし、自分に変えられる点から変えていく問題解決のスタイルとも言えます。

他責思考

一方、他責思考とは、問題の原因を自分以外の「他者」に置いて考える思考法です。自責思考で考え行動した結果、どうしても自分ではコントロールできない「組織」や「業界全体」の構造・仕組みなどに原因に行き着いた場合には、他者への協力を求めながら、全体の問題解決に取り組みます。

当記事の中でピックアップした思考法振り返り

  1. 論理的思考(ロジカル・シンキング)
  2. 演繹的思考
  3. 帰納的思考
  4. アブダクション(仮説的推論)
  5. 批判的思考(クリティカル・シンキング)
  6. PAC思考
  7. 類推思考(アナロジー思考)
  8. 水平思考(ラテラル・シンキング)
  9. 逆説思考
  10. IF思考
  11. デザイン思考
  12. ストーリー思考
  13. システム思考
  14. メタ思考
  15. トレードオン思考
  16. AND思考
  17. ニーズ思考
  18. シーズ思考
  19. ビジネスモデル思考
  20. 逆算思考
  21. 積み上げ思考
  22. 2軸思考
  23. 図解思考
  24. 改善思考(カイゼン思考)
  25. フレームワーク思考
  26. 発散的思考
  27. 収束的思考
  28. 分析的思考
  29. 拡張的思考
  30. 哲学的思考
  31. 弁証法
  32. ポジティブ思考
  33. ネガティブ思考
  34. 自責思考
  35. 他責思考

おわりに

以上、問題解決・アイデア発想に活用できる思考法【一覧】についてでした。ピンと来る思考法、キーワードがあればぜひ掘り下げて情報収集し、自身の思考をカスタマイズするヒントを探してみて欲しいと思います。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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