問題解決やアイデア発想の場面で使いこなしたい分析的思考と拡張的思考【思考法】

こんにちは!探究.com編集部です。今回は問題解決の思考法として知っておきたい「分析的思考」と「拡張的思考」についての投稿です。

問題発見の場面、アイデア発想の場面、自己理解・他者理解の場面など、様々な場面で知っておくと思考を進めやすくなるTipsの一つです。思考法、分析、拡張といったキーワードにピンとくるものがある方はぜひチェックしてみてください。

分析的思考と拡張的思考

分析的思考とは?

分析的思考とは、思考の起点となる要素を小分けにし、その内部を細かく考えていく思考のことです。分解、具体化が主要な思考となります。

例えば「日本」について考えようとする際、日本の面積や人口、日本国内の企業数、世帯数、GDP、都道府県別の特徴など、日本という枠組みの内側を詳しく掘り下げていきます。

拡張的思考とは?

拡張的思考とは、思考の起点となる要素を含む、より広い領域へと発想を展開する思考です。目の前の情報を「何らかの全体に対する部分である」と捉え、全体にあたる腰輿や意味、概念を考えようとするものです。分析的思考に対し、統合、抽象化が主要な思考となります。

例えば「日本」について考えるのであれば、アジア諸国、米を主食とする国、海に面する国など、日本という枠組みを内包するより大きな枠組みへと思考を拡げます。

分析と拡張を繰り返すことで思考の質を高める

分析的思考と拡張的思考、これらは車の両輪のように、双方を使いこなすことが重要です。拡張的思考によって思考の幅を豊かにし、分析的思考によって解像度を高めます。

問題解決やアイデア発想の場面で使いこなしたい分析的思考と拡張的思考【思考法】

例えば自社が提供する価値を「ワクワク感」であると考えるとします。ここに分析的思考を適用すると、具体的にワクワク感を提供するためのアイデアを出していくこととなります。そして、拡張的思考を適用することで、出したアイデアをより的確に言い表す枠組みは何かを抽象化して考えることができます。

例として、「ワクワク感」を起点としてアイデアを出してみた結果、それらを統合するとどうやら、自社が本質的に提供したい価値は「明日への期待感」とする方が言い得ていると思考を展開することができるかもしれません。そしてまた、「明日への期待感」を提供するためのアイデアを出し、出したアイデアを統合するというプロセスを繰り返し、自社が提供したい価値の解像度を高めていきます。

おわりに

以上、問題解決やアイデア発想の場面で使いこなしたい分析的思考と拡張的思考【思考法】についてでした。分析と拡張の考え方は、物事を深く考えていく上でも、他者との相互理解を促進する上でも活用できる考え方となります。そのほかの思考法と合わせて、ぜひとも習得していきたい思考法です。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてチェックしてみてください。

ロジカルシンキングやクリティカルシンキングなど「思考法」について学べるオススメ本30選

問題解決・アイデア発想の際に知っておきたい発散思考と収束思考【思考法】

論理的思考を実践する上で知っておきたい「アブダクション」【思考法】

TOP