こんにちは!探究.com編集部です。本サイトでも配信している多数のフレームワーク。今回はそれらのフレームワークを使いこなすための、ベースとなる考え方の一つが「MECE」です。
アイデア発想やマーケティングリサーチ、業務整理の際など様々な場面で活躍しますので、ぜひ押さえておきたい考え方ですね。役職や役割に関わらず、ぜひ皆さんチェックしてみてください。
MECEについて
MECEとは?
MECE(ミーシー)とは、モレなくダブりなくを意味する英語「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字をとった造語です。
MECE自体はフレームワークではなく、考え方の一種です。物事を考えたり情報収集する際、どうしても偏りが生まれてしまいますが、MECEの考え方を意識しておくことで、それらの偏りを極力少なくすることが可能となります。
MECEをイメージで掴む
MECEが成立している状態
上図のように要素A〜Dがモレなくダブりなく構成されている状態をMECEが成立している状態。一方、下図のような状態がMECEを満たしていない状態です。
MECEが成立していない状態
実際に上記のように可視化すると分かりやすかったとしても、頭の中で情報を整理していると、モレやダブりが起きても気がつかない場合があります。
特に、モレについては一度抜け落ちると、その後最後まで気がつかないという危険性があるため、アイデア発想や調査を行う際は、最初に全体を網羅的に可視化することがポイントです。
MECEの使用例
例えばの例として、社内の女性向けお昼ご飯について調査しようとした際の、調査対象に関してMECEを意識して見てみます。
モレなしダブりなしの状態
調査対象を20代(社員)、30代、40代、50代以上と分けた場合、これはモレなくダブりなくを満たしている状態と言えます(※10代社員はいない前提)。
モレなしダブりありの状態
もしこの中に「子育て中」の社員という分類を追加したとすると、子育て中社員の中には20代や30代の方を含むため、ダブりが発生する状態となります。
モレありダブりなしの状態
こちらはもしも「50代以上」の分類が「50代」だった場合、60代や70代…以降の方が入らないため、これがモレのある状況となります。
モレありダブりありの状態
モレ、ダブり、両方の要素が混在した分類の状態がこちら。
以上がMECEを成立、非成立の各パターンのイメージと例でした。繰り返しになりますがこのMECEは、フレームワークや各種思考ノウハウを使いこなす上でのベースとなる考え方です。
本サイトでも紹介している手法と組み合わせて使用し、企画立案やアイデア発想、思考整理の精度を高められるよう、ぜひ習得してみてください。
おわりに
以上、思考整理から企画立案まで!情報を抜け漏れなく整理する考え方MECEについてでした。多面的に物事を考察する必要がある今、MECEはベースとして必須の考え方となっていますね。
それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。よければこちらも合わせてお読みください♪
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