限られた時間で“今すぐやるべき”を見極める─Will / Can / Must分析

書籍『マンガでカンタン!ビジネスフレームワークの活用法は7日間でわかります。』より、
「じゃあ、何からやる?」を明確にしていくチームの物語をお届けします。

―外部環境の変化を読み解いたその先へ

前回、PEST分析で以下の変化に気づいたゆうみチーム:

  • 若者の読書離れ(社会 Politics)
  • 紙の価格高騰(経済 Economy)
  • 教育制度改革(政治 Society)
  • 電子書籍市場の成長(技術 Technology)

──たくさんの“気づき”を得られたものの、戦略は混沌としたままでした。


そこで登場するのが「Will / Can / Must」

小野コーチが導入したのは、
やりたい・できる・やるべきを分けて考える整理術です。

Will / Can / Mustとは?

  • Will(やりたいこと): チームの意志、目指すゴール
  • Can(できること): リソースや現実的に可能な選択肢
  • Must(やるべきこと): 外せない・今すぐ取り組むべき課題

「PEST分析の結果」はこう活かす

PESTでの気づき Will/Can/Mustで優先順位付け
紙の価格高騰(経済) Must: コスト管理の強化は最優先!
教育改革に伴う教材需要(政治) Will: 教育分野向けの企画を進めたい
電子書籍市場の拡大(技術) Can: 既存のデジタルチームで開発できる
若者の読書離れ(社会) Will / Must: 新しい体験価値の提供が必要

「全部大事」を整理して、「動ける戦略」へ

  • Will: 環境対応型の教材を開発したい
  • Can: 既存のインフラでデジタル展開ができる
  • Must: 紙の価格高騰対策としてコスト管理を今すぐ強化

だから、PEST → Will / Can / Mustはセットで使う!

  • PESTで「波を読む」
  • Will / Can / Mustで「航路を決める」

このセットを使うことで、
現場の“戦略迷子”が、動き出すチームへと変わります。
Will / Can / Must分析の詳しい書き方とテンプレートはこちら


次回は、「私たちは何のためにやっているのか?」がテーマ。
ビジョン&ステートメントキャンバスを使って、
 チームの“志”と“進むべき道”を言語化するヒントをお届けします。

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