解くべき問題を考える際に役立つフレームワーク「イシューツリー」

こんにちは!探究.com編集部です。今回は問題解決における「問題設定」の場面で役立つ「イシューツリー」についての投稿です。

日々生まれる問題や課題に対して、とにかく手当たり次第に対処し、時間が足りなくなる、あるいは効果が得られていないという方はぜひチェックしてみてください。

イシューツリーを用いて論点を整理する

イシューツリーとは?

イシューとは

イシュー(issue)という言葉は、大まかに捉えれば「考えるべき問題」と言うことができます。ただし、もう少しその中でも限定的に「本当に解くべき問題(とそれを解決するために取り組むべき課題)」と言った意味合いを持って用いられ、「論点」とも呼ばれます。

イシューを考える重要性

問題解決の場面において、問題を解決する方法が大事であるのは間違いありませんが、そもそも解こうとする問題を間違えていると、その効果は発揮できず徒労に終わってしまいます。そこで、そもそもどの問題を解くべきか?をしっかりと考えることが大切になる、つまりは「イシュー」を正しく把握することが重要になるという訳です。

イシューをツリー状に整理するイシューツリー

イシューの全体像を可視化するために、イシューをツリー状に整理したものがイシューツリーです。見た目としてはロジックツリーの形をしており、内容がイシュー(論点)になっているものです。「〜すべきか?」「どうすれば〜できるか?」など、問いを用いて表現することで、考えるべき要素を明確化・共有しやすくなります。

イシューツリーの活用手順

イシューと考えられる候補をリストアップする

このようなイシューについて考える必要があるのではないか、あるいは現状向き合っているイシューを候補としてリストアップしていきます。イシューには抽象度の高いものから具体的なものまで、様々に存在しており、まずはそれらを全て見える化するために書き出します。

各イシューの重要度を考える

書き出したイシューそれぞれの関係性や重要度を考えます。イシューが曖昧で分かりづらいものに関しては具体的に掘り下げて考え、具体的な部分にイシューが集中して大局が見えなくなっている際には、そもそものイシューは?と問いながらより上位のイシューを考えます。

イシューツリーとして整理する

イシューの重要度を確認できたら、枝葉となる細かいイシューを取り除き、ツリー状に整理します。下図はイシューを整理した簡易例です。

解くべき問題を考える際に役立つフレームワーク「イシューツリー」

ツリー状に整理し、可視化、共有可能にした状態で、改めて今、考えるべき問題は何か?を考え選択(フォーカス)します。

おわりに

以上、解くべき問題を考える際に役立つフレームワーク「イシューツリー」についてでした。イシューツリーを作成していくと、いかに自分が「重要度の低い問題」に取り組んでしまいがちかが可視化されます。目の前の問題に邁進するあまり、全体像を見失いがちだという方はぜひ一度イシューツリーを作成してみてはいかがでしょうか。

それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。「イシューツリー」や「論点」について、もっと掘り下げてインプットしたいという方は下記の書籍も合わせてチェックしてみてください。

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