リサーチの際にはマクロとミクロの違いを理解して視点を使い分ける【調査分析】

こんにちは!探究.com編集部です。今回は、調査分析の際に知っておきたい2つの視点「マクロ」と「ミクロ」についての投稿です。

ビジネスシーンはもちろん、日々の生活の中でも重要な視点の違いとなりますので、問題解決の思考力を高めたいと考えている方はぜひチェックしてみてください。

リサーチの際にはマクロ視点とミクロ視点を使い分ける

物事を分析する際には「マクロ」と「ミクロ」という2つの視点が存在します。「マクロ」とは日本語にすると「巨視的な」に該当し、「全体」を捉える視点のことを意味します。一方で「ミクロ」とは、「微視的な」という日本語に該当し、「部分」を細かく捉える視点のことです。

表現を変えると、物事や状況に対し、ズームアウトして全体を捉えるのが「マクロ」、ズームインして細かい部分を捉えていくのが「ミクロ」です。そして、ことビジネスの現場においては、「マクロ環境を分析する」「ミクロ環境を分析する」といった形で、分析領域を分類するために「マクロ・ミクロ」の視点の違いが用いられます。以下、マクロ環境とミクロ環境それぞれについて、フレームワークと合わせて紹介します。

マクロ環境を分析する

マクロ環境とは、企業のコントロールが不可能な外部の環境のことを指します。企業が属する業界の外の要素、政治・経済・自然環境・社会・技術・金融などの要素が具体的な視点として挙げられます。

マクロ環境を分析する代表的なフレームワーク

政治(Politics)・経済(Economy)・社会(Society)・技術(Technology)の4つの要素に沿ってマクロ環境を分析する手法を「PEST分析」と言います。4つの要素について「変化の兆し」となりそうな要素に意識を向け、将来的にどのような未来が訪れそうかを想定し、自社の戦略立案に活かします。

PEST分析については下記の記事にて紹介していますので、詳細はこちらからチェックしてみてください。

PEST分析テンプレート配信(パワーポイントデータ)

ミクロ環境を分析する

マクロ環境に対してミクロ環境とは、企業が影響を及ぼすことのできる環境を指します。なお、マクロとミクロに画一的な境界線がある訳ではありませんが、ここでは業界内の環境をミクロ環境とします。すると主に、競合環境、市場環境、そして自社の環境について考えることが、ミクロ環境の分析に必要となります。

ミクロ環境を分析する代表的なフレームワーク

競合・市場・自社について分析する手法を「3C分析」と言います。これは、事業戦略を考える際やマーケティング戦略を考える際などに用いられるフレームワークです。競合・市場・自社、それぞれの状況を把握した上で、自社が競争優位性を発揮できる方法を考えて行きます。

3C分析については下記の記事にて紹介していますので、詳細はこちらからチェックしてみてください。

【企画立案】3C分析のテンプレート

なお、業界の魅力度について分析したい場合には「ファイブフォース分析」、市場を分割して考える「セグメンテーション」、競合との比較の中で自社の強みについて分析する「SWOT分析」など、目的に応じて様々な分析フレームワークが存在します。

マクロ環境とミクロ環境双方の分析が重要

マクロ環境とミクロ環境、事業を運営していくにはどちらか一方の視点だけでなく、双方の視点で分析する必要があります。マクロな視点が抜けると時代の変化に適応できない状況になりかねず、ミクロな視点を失うと具体的で有効な行動施策を打つことができないからです。当記事の中で出てきた項目で、抜けている視点があるという方は一度情報を整理してみてください。

おわりに

以上、リサーチの際にはマクロとミクロの違いを理解して視点を使い分ける【調査分析】についてでした。物事を考える際の「ミクロな視点」「マクロな視点」、そしてビジネスにおける「マクロ環境」「ミクロ環境」について理解し、常にその双方の視点を意識していくことが大切です。

鳥の目と虫の目を持ち、より解像度高く思考を進めていきましょう。それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。こちらも合わせて読んでみていただけると嬉しいです。

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